市政だより 平成18年8月1日号 1面(テキスト版)
- 人口 510,218人 世帯数 215,551世帯【平成18年7月1日現在】
- 発行 東大阪市経営企画部広報広聴室広報課 〒577-8521 東大阪市荒本北50番地の4
- 毎月2回1日・15日発行
- ホームページアドレス http://www.city.higashiosaka.lg.jp/
あなたを笑顔にしたいから
「おはようございます。今日はいい天気ですね」と来院する患者さんたちをやさしい面持ちで迎えるのは、病院ボランティアの後藤正敏さんです。
「始めたきっかけは、特別なものではありませんよ」と、はにかみながら話す後藤さんは、かつての職場仲間からの誘いを受けてこのボランティアを始めました。
介助などの特別な知識はもっていませんでしたが、今では車いすの扱いもスムーズに。誠実な笑顔が周囲をほっとした気持ちにさせています。
病院ボランティアを募集
※くわしい内容は4・5面に掲載。
くらしの活路をひらく市政を 市長 長尾淳三
市長メッセージ
このたび選挙での市民の信託をえて、ふたたび市長に就任した長尾淳三です。どうぞよろしくお願いします。
選挙を通じて感じたことは、いま市民の中では、「将来のことを考えると不安で心がおしつぶされそうだ」という思いが広がっていることです。
実際この間、「重い病気にかかり医者からは、毎週注射を打てといわれるが、自分のくらしではそれができないのです」という悲痛な声も聞いてきました。今回の市長選挙の結果は、こうした市民のくらしへの切実な思いが集まり形となったものといえます。
マスコミでも、くらしを守ることを優先するように市民の意識がかわり、それが市政の転換にまでいたったとして大きく注目しています。
それだけに私は、今回市民が市長の仕事をふたたび私に託していただいたことを厳粛に受け止めています。自分のこれまでの半生をかけて、腹を固め、全力をつくして市長職を務めるつもりです。
もちろん、市長としての職務を全うするうえで、議会のご理解とご協力をえられるよう努めていきます。
示された民意の1つ目は「くらしを守ってほしい」という声です。
この点で、いまの予算、体制の中でも、職員として何ができるかを考えてもらい、私自身も、各部から引継ぎの説明を受けるときには、それぞれの部での課題と併せて、改善策についても職員から意見を聞こうと思っています。
くらしの支援のための全庁的な対応をとり、市民の民意を市役所が受け止めたことをはっきりと示すようにします。
2つ目は「税金のムダ使いをするな」という声です。
市長選挙と同日の滋賀県知事選挙にも示されたように、従来どおりの姿勢では、市民からの批判は免れません。旧同和施策の終結や、上下水道統合庁舎計画の市民参加での見直しの手順をいかにすすめるか、職員自らが知恵を発揮することが必要となります。
また、以上の2つの市民の声に応えるとりくみは、一体のものとしてすすめる必要があります。厳しい財政事情の中で財源を確保することと、市民サービスを向上させることを「市政の効率化・活性化のとりくみ」としてすすめていきます。
3つ目は「市民の目で市政がみえるように」という声です。
市民の市政への期待や関心を高め、市民の声で動く市政をつくることは、今回の投票率からみても、市政発展の上での焦眉の急の課題となっています。
7つのリージョンセンターでのタウンミーティングを実施して、私も出席して市民の声を聞く仕事も積極的に行います。市政の運営は、情報公開をどんどんすすめ、市民から市政の動きが見えるようにしていきます。
市政運営方針そのものは当然9月議会になりますが、この3つの市民の声や公約については、いまから必要な準備や対応をすすめていきます。
本市は、新しいものを生み出す市民の創造力にあふれた誇れる歴史をもっています。
中小企業のまち東大阪にとって苦しい状況が続きますが、こんなときだからこそ、この市民の創造力が発揮されるときです。今回の選挙結果もそのひとつです。この市民の決断に、市役所としてなんとしても応えなければならないという思いです。
格差拡大社会をのりこえ、人間が大切にされる社会への大きな展望をもちながら、直前の課題であるくらしの活路をひらく市政を着実にすすめます。ご理解とご協力をお願いします。