市政だより 平成19年4月1日号 4・5面(テキスト版)
市民が主人公 くらしの活路をひらく市政の実現へ 市政運営の重点目標とおもな施策の概要
市政運営方針の5つの重点目標とおもな施策の概要は、次のとおりです。
教育や子育ての環境整備を進める
子どもは私たちの生きる力をはぐくむ活力であり、未来へとつなげる希望でもあります。
安心して子どもを育てることのできる環境を整備することは長期的な視点で取り組むことが必要です。
子どもの安全対策をはじめ、子育て支援の充実、より良い教育環境と効果的な学校教育の実現を図ります。
子どもの安全対策
- 愛ガード運動推進事業や子ども安全パトロール事業など地域一体の取組みを継続
- 「いじめ防止対策相談員」を配置
- いじめ問題に対する啓発事業を実施
子育て支援の充実
- 子育て支援センターの東部地域での早期整備に向けての取組み
- ファミリーサポートセンター事業の充実
- 「つどいの広場事業」の実施
- 「放課後子ども教室推進事業」を実施
- 留守家庭児童育成クラブ助成金ランクを細分化
- 特定不妊治療費の一部助成制度を拡充
教育環境の充実
- 学校園教育推進事業を実施
- 学校規模適正化事業を実施
- インターネット高速化など学校教育情報化の推進
文化を育む取組み
- 「文化行政ビジョン」の見直しを行うとともに市民、大学、事業者、自治会、NPOなどとの協働による文化のまちづくりを推進
- 旧河澄家の整備活用
- 市民文化ライター制度の推進
- 「国際化対策大綱」を改訂し、多文化共生のまちづくりを推進
中小企業・商店街を応援し若者の雇用を増やす
地域経済の発展に大きく貢献する市内企業の活力は、豊かで活気あふれる市民生活をつくりだす原動力となるものです。
そこで、専門家による企業訪問相談支援をはじめ、若者の雇用機会の創出、魅力ある商店街や小売市場づくりを支援します。
販路開拓支援の取組み
- 技術交流プラザ事業の充実
- モノづくりクラスター推進事業の推進
中小零細企業への支援の取組み
- 中小企業診断士や税理士などの専門家による訪問相談支援活動
商業振興の取組み
既存の商業振興策に加えて、これまでの共通商品券事業への補助制度を見直し、新たに4つの商業振興の方向を構築します。
- 小売商業活性化先進モデル事業を創設
- 商店街や小売市場の魅力をアピールする取組みに対する支援制度を創設
- 市小売商業団体連合会の新たな取組みを支援
- 新たな販売促進支援制度を創設
若年者の雇用促進の取組み
- 就職フェア・就職フェスタの充実
- 若年者などの雇用形態、就業動向の実態調査を実施
市民の命とくらしを守る施策を進める
すべての市民が安全で快適な生活を送るため、犯罪の防止や防災対策に努めるとともに、健康で豊かな生活を送ることができるまちづくりの推進を図ります。
健康と市民福祉の取組み
- 介護保険事業でのサービス基盤の充実と保険者機能の強化
- ひとり親家庭の自立促進の取組みを進める
- 子宮がん検診の該当年未受診者への制度の拡充
- 障害者ケアホーム運営安定化事業や福祉作業所に対する新法に基づく施設への移行に対する支援
- 食育に関する施策を推進
- 総合病院での医療の質とサービスの向上と経営の効率化・安定化に努める
- 近鉄河内小阪駅周辺のバリアフリー化
- 近鉄俊徳道駅・吉田駅のエレベーターや多機能型トイレの設置を補助
消費生活の充実
- 東大阪市消費者憲章のもと、消費生活相談体制や情報の収集・提供などの充実
- 地域の主体となるリーダーの育成
- 消費者憲章の柱ごとに取りまとめた消費生活関連事業を推進
防犯対策の取組み
- 防犯灯設置費補助事業の充実
- 地域ぐるみの防犯活動の充実
防災対策の取組み
- 住宅などの耐震化への取組みを促進
- 木造住宅の耐震改修補助制度による耐震改修時の負担軽減
- 公共施設の耐震化への取組み
- 学校施設の耐震化への取組み
- 密集市街地での建物の不燃化への促進と防災道路・公園などの整備
- 河内花園駅前地区市街地再開発事業の完成をめざす
- 災害用備蓄物資や資機材の整備
- 土砂災害マップの作成や自主防災組織の活性化を図るなど、災害時の備えを充実
- 消防総合庁舎の完成をめざす
- 林野火災対策として山林火災用防火水槽を整備
- 耐震性防火水槽や高度救助用器具の整備
- 浸水対策として増補管の整備や老朽化した管きょの更新整備
- 小中学校での流域貯留浸透施設の建設
- 恩智川治水緑地の整備促進
- 水走配水場電気設備の更新と配水管網の整備
環境保全への取組み
- 職員の地球温暖化に対する意識向上と温室効果ガス排出量の削減を推進
- 市民への意識啓発活動と事業者の環境負荷軽減の取組みを促進
- 10月から東部地域でのプラスチック製容器包装、ペットボトル、古紙類の分別収集を実施
- プラスチック製容器包装の受入設備の増設
清潔・公正で市民に開かれた市役所をつくる
市民が主人公のまちづくりを進めるにあたり、行政の持っている情報をいち早く市民に伝えるとともに、市民の持っている情報を的確にとらえ、柔軟に対応できる職員の意識づくりと仕組みづくりに努めます。
また、個人情報に留意し、市民の意見や知恵を市政に反映できるよう進めます。
市民の市政参画の取組み
- タウンミーティングを引き続き開催
情報共有の推進
- 市政だより・市ホームページに広告を掲載し新たな財源を確保
- 市広報番組の市民へのコミュニケーションツールとしての充実を図る
- 外部監査制度の活用による事務事業改善を継続実施
- 事務事業評価の実施による事業の継続的な見直し
- 事務事業評価結果を市ホームページで公表
公正な市政の取組み
- 電子入札システムの運用による公共工事の入札・契約事務の公正性・透明性の確保
- 引き続き公正・公平な住宅供給を継続実施
市民参加のまちづくりと交通網整備を進める
子どもたちにもここに住んでもらいたい、住み続けたいと思うまちになるよう、市民はもとより自治会などのコミュニティ組織、事業者、NPOの方々と協力・連携した取組みを進めます。
また、市民の利便性の高い生活と市民活動を支える交通環境の充実と、魅力ある都市環境の整備を図ります。
市民と進める協働の取組み
- 「花とみどりいっぱい運動」の推進 違法屋外広告物除却事業の継続
- 放置自転車追放の啓発
- 住民自ら企画・提案し地域の歴史、風土などを活かした個性あふれるまちづくりの創出を積極的に推進する事業の継続
- 市民・ボランティア・NPOなどの活動をサポートできる交流の場設置に向けた調査・研究
- 「男女共同参画推進プランひがしおおさか21」に基づく効果的な施策の推進
公共交通の充実
- モノレール早期南伸に向けた取組み
- 大阪外環状線鉄道建設事業(放出以南の部分)の完成をめざす
- (仮称)柏田駅(仮称)加美駅間における「新駅」整備に向けた取組み
- 近鉄奈良線・大阪外環状線鉄道の連続立体交差事業と幹線道路網の整備を促進
- コミュニティバスの実施事例の現状調査、利用者のニーズの把握と地域の公共交通のあり方を見据えた研究
新しく始まった市政の流れをより一層推し進め、市民と職員が力を合わせて、市民のくらしを守る道を切りひらいていくことに全力で取り組んでいきます。
この改革を進めるためには、強い意志を貫き、思い切った判断を行う決意です。
そして、「人間が大切にされる社会」を実現し、格差社会を乗り越える大きな展望を持ちながら、市民のくらしの活路をひらく市政を着実に進めていきます。
※くわしくは市ホームページをご覧ください。
問合せ先
政策推進室 06(4309)3101、ファクス06(4309)3826
すてき人 全国グランプリ
少年少女発明クラブ・萩村和茂さん
このほど、「全日本学生児童発明くふう展」でグランプリとなる恩賜記念賞に、東大阪市少年少女発明クラブ員の萩村和茂さん(受賞時・市立金岡中学校3年生)が選ばれました。これを受け、市と市議会は、市民の栄誉と喜びをたたえる「市長賞詞」と「議長賞詞」を萩村さんに贈りました。
受賞した作品は、車輪部分にボールを用いた360度どの方向にも進むことができる“全方向回転電動車いす”。「祖母が入院した時、ベッドと車いすとの移動を楽にしてあげたいと思ったんです」と話す萩村さんは、これをきっかけにベッドへの横付けが簡単な車いすの発明に取り組み始めたといいます。
受賞を聞いたときは「喜びより驚きの方が大きかった」という萩村さん。作品が展示された日本橋三越本店(東京都中央区)で3月6日、発明協会総裁の常陸宮殿下から賞状とメダルが贈られました。翌7日には、会場を訪問された皇太子ご夫妻に、萩村さんが直接作品について説明する機会もあり、雅子さまは「これからもお年寄りを助けるような発明を続けてください」と話されました。
そんな萩村さんが中学校1年生のときから所属するのが「市少年少女発明クラブ」です。ここでは、市内の小中学生が月に2回集まり、サッカーロボットの製作などを通してモノづくりの発想の仕方や技術について学んでいます。持ち前の集中力と熱心さで取り組んできた萩村さんは、ここで身に付けた技術をいかし、今回の受賞に輝きました。
受賞した車いすも、アイデアができてから完成までいくつも改良が必要だったそうです。タイヤの回転をうまくボールに伝えるため、タイヤの接触面を中心から下へずらし、ボールが当たる上部の板には小型キャスターを取り付けるなど、細かな改良を加え続けました。
発明について話題がおよぶと、おだやかな雰囲気とは異なり、まっすぐな目線と口調で話す萩村さん。「高校へ行っても、もちろん発明を続けます。将来はお年寄りを助ける発明をする技術者になりたい」と話していました。
少年少女発明クラブ公開講座
萩村和茂さんが3年間所属した発明クラブの講座に参加しませんか。木製時計を作ります。
とき
4月28日(土曜日) 午後1時から4時まで
ところ
布施工科高校
対象・定員
市内在住の小学校4から6年生まで・40人(申込先着順)
申込方法
4月2日(月曜日)から4月13日(金曜日)までに電話で
申込・問合せ先
モノづくり支援室 06(4309)3177、ファクス06(4309)3846
新機器導入
エネルギー分散型X線分析装置
産業技術支援センターでは、市内企業の新技術・新製品の開発や試験・評価の支援を強化するため、このほど日本自転車振興会の補助金により「エネルギー分散型X線分析装置」を導入しました。
新機器は、4月2日(月曜日)から時間貸しができるほか、技術相談員の講習会(4月は23日(月曜日)・有料)も開催しますので、ぜひご活用ください(いずれも要申込)。
問合せ先
産業技術支援センター 06(6785)3325、ファクス06(6785)3363
市民美術センターでアートを楽しもう!
美術講演会(館外編)
日本画の楽しみ方について、美術評論家の今井淳さんによる講演会を行います。
とき
4月21日(土曜日)(雨天決行)
☆京阪「三条駅」出口にある「高山彦九郎像」前に午後1時30分までに集合、午後3時解散
ところ
ギャラリー鉄斎堂(京都市)
※交通費などは自己負担です
対象・定員
18才以上の方・15人(抽選)
申込方法
往復ハガキ(1人1枚)に行事名、住所、氏名、年齢、電話番号を書いて、4月14日(土曜日)(必着)までに郵送
あーとdeトライ!
連凧アートにチャレンジ
とき
4月28日(土曜日) 午後1時から4時まで
ところ
市民美術センター
対象
小・中学生
※3歳以上の幼児も保護者同伴で参加可。
講師
現代美術作家 岡本奈香子さん
定員
20人(抽選)
※動きやすい服装で参加、絵筆などを持参。
費用
500円程度
申込方法
往復ハガキ(複数名応募可)に行事名、住所、氏名(ふりがなも)、年齢、電話番号を書いて、4月22日(日曜日)(消印有効)までに郵送
母の日のメッセージカードを作ろう!
とき
5月3日(祝日) 午後1時から4時まで
ところ
市民美術センター
対象
小・中学生
※3歳以上の幼児も保護者同伴で参加可。
講師
創作講座講師 川村愛さん
定員
12人(抽選)
※汚れてもいい服装で参加、ポケットティッシュ、ぞうきんを持参。
費用
500円程度
申込方法
往復ハガキ(複数名応募可)に行事名、住所、氏名(ふりがなも)、年齢、電話番号を書いて、4月22日(日曜日)(消印有効)までに郵送
申込・問合せ先
〒578・0924 吉田6-7-22 市民美術センター 072(964)1313、ファクス072(964)1596
話題
ひょうたんで笑顔いっぱいに
このほど、瓢箪山駅前の商店街に「ひょうたんモニュメント」が設置され、新たなシンボルが誕生しました。
瓢箪山駅周辺の3商店街と1市場で組織する連合団体「スマイル瓢箪山」が、魅力ある商店街をつくろうと企画。纏(まとい)型のモニュメントを駅前のせせらぎ広場に設置したほか、アーケードの入り口には、夜間になると青く光る発光ダイオードを使った高さ5メートル、幅3メートルの大きなひょうたんなど、秀吉の千成瓢箪にちなみ、大小あわせて1,000個のひょうたんが商店街のいたるところに散りばめられています。
スマイル瓢箪山では、平成17年度から大阪商業大学と連携し、学生が調査・研究した地域活性化の提案を受けて、“ひょうたんみこし”を作り、商店街を小学生たちが担ぎ練り歩きました。
これをヒントに今回のモニュメントを計画し、ほかにもひょうたんの栽培などが地域や学校園で広がっています。
スマイル瓢箪山の岡本定雄実行委員長は「さまざまな連携の輪が強まり地域と商店が盛り上がっています。今年は、大きなひょうたんの栽培やひょうたんの漬物づくりにチャレンジし、どんどん活動を広げていきたい」と話していました。
工場と住宅の共存めざしまちづくり報告会を開催
高井田地域に近年増加している住宅と、既存の工場とが共存できるまちづくりをめざす「高井田まちづくり協議会準備会」が3月8日、高井田西公民分館で活動報告会を行いました。
全国有数の工場集積地である高井田では現在、工場跡地などの宅地化が進み、新しい住民と工場との間でトラブルになる問題が危惧されています。
同準備会は地域住民や企業などが集まり昨年3月に設立。これらの問題について会議を重ね、協議会の正式発足をめざし準備を進めてきました。
この日の報告会では、地域の実態や発刊した情報誌の紹介のほか、工業地域の実状を把握したうえで新たに入居してもらうよう、マンション建設業者と覚書を交わした事例など、成果を発表。また「子どもが増え、まちに活気が出てきているのは事実。引っ越して来られる方には、地域の実情をまず知ってもらうことが大切なのでは」など活発な意見交換も行われました。
同準備会の林泰孝会長は「住居と工場が共存するには、ルールづくりが必要と考えています。最近住み始められた方にも、会議に参加を呼びかけていきたい」とこれからの思いを話していました。
優良企業と優良商店を表彰
このほど「平成18年度東大阪市優良企業・商店表彰」を行い、表彰状と記念の盾を贈りました。
優良企業
市内の中小企業の振興と産業の発展を図るため、健全経営を続けている企業を毎年表彰しています。
今回受賞した企業は、次の2社です。
日栄化工株式会社
- 代表者 並河勝典
- 所在地 荒本北
- 業種 合成樹脂エマルジョンの接着剤の製造
チトセ工業株式会社
- 代表者 中西啓文
- 所在地 横小路町4
- 業種 精密金属プレス加工、無酸化炉中ろう付加工
なお、今回特別表彰として長年の功績をたたえ、株式会社多田鋼商店(高井田中5)に功労企業賞を贈りました。
今回受賞した企業の製品を、市役所1階の展示コーナーに展示します。
問合せ先
モノづくり支援室 06(4309)3177、ファクス06(4309)3846
優良商店
本市商業の振興と育成を図るため、営業施設・営業態度・消費者に対する接客などに優れた商店を毎年表彰しています。
今回受賞した商店は、次の7店です。
庵
- 代表者 石崎真美
- 所在地 足代1
- 業種 和食
五成家
- 代表者 岡本圭司
- 所在地 喜里川町3
- 業種 和食
有限会社大西商店
- 代表者 大西高幸
- 所在地 足代1
- 業種 酒店
小阪たこばやし
- 代表者 谷川せつ子
- 所在地 小阪1
- 業種 たこ焼き
株式会社こまや呉服店
- 代表者 上仲功
- 所在地 足代2
- 業種 呉服
汎茶
- 代表者 高本敏江
- 所在地 荒本新町
- 業種 喫茶・パン
株式会社瓢亭
- 代表者 西川和徳
- 所在地 旭町
- 業種 とんかつ
問合せ先
商業課 06(4309)3176、ファクス06(4309)3846