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    高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施【ハイリスクアプローチ】

    • [公開日:2025年8月21日]
    • [更新日:2025年8月21日]
    • ID:41422

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    ハイリスクアプローチとは

    ハイリスクアプローチでは、後期高齢者医療健康診査を受診された方のうち、生活習慣病に関する数値が高い方や、フレイルのリスクが高い方に対して保健師や管理栄養士などの医療専門職による個別訪問を実施しています。東大阪市では、ハイリスクアプローチを「健康増進プログラム」として実施し、対象の方に案内文を送付しています。皆様がいつまでも元気に、自分の力で生活を楽しめるように医療専門職がサポートします。ご案内が届いた方はぜひ一緒に「健康増進プログラム」に取り組みましょう。

    生活習慣病重症化予防

    生活習慣病とは、食生活や運動習慣、飲酒、喫煙などの生活習慣が発症・進行の要因の一つとなる病気の総称です。高血圧や糖尿病(2型)、心疾患(狭心症や心筋梗塞などの心臓病)、脳血管疾患(脳梗塞やくも膜下出血などの脳の病気)などの病気が含まれます。

    健康増進プログラムでは、高血圧、糖尿病のリスクが高い方に対して医療専門職による個別訪問を実施します。

    高血圧について

    血圧とは、心臓から送り出された血液を全身に回すために、血管にかかる力のことをいいます。

    この力が強い状態、すなわち高血圧の状態を放置していると血管はいつも圧力がかかった状態になり、次第に厚く硬くなります。その状態を動脈硬化といいます。その結果、全身にうまく血液が送れない状態となり、心疾患や脳血管疾患を引き起こす可能性が高くなってしまいます。

    加齢に伴い、血管の弾力性は低下する傾向にあり、そのため高齢者の血圧はあがりやすいといわれていますが、
    65歳以上の目標血圧は、
    65から74歳140/90mmHg未満
    75歳以上150/90mmHg未満 が望ましいといわれています。
    参考「高血圧治療ガイドライン2019(JSH2014)」

    注意:目標血圧は体調や体質、治療中のご病気によって変わりますので、かかりつけ医をお持ちの方はご自身の目標とする血圧を主治医の先生と話し合うようにしてください。

    高血圧はほとんど自覚症状がありません。そのため、気づいたときには別の病気を引き起こしているということも少なくありません。自宅に血圧計がある方は毎日(起床時と就寝時)、血圧計をお持ちでない方は受診の際や外出時に血圧計を見かけた際などに日常的に血圧を測定する習慣を身につけましょう。

    測定した値が以前よりも高くなっていたり、目標血圧よりも高い、という場合はかかりつけ医に相談するようにしてください。

    高血圧の原因には、塩分の摂りすぎや運動不足、肥満、喫煙などがあげられます。生活習慣の見直しと改善を試みることで高血圧の発症予防・改善が期待できます。

    糖尿病について

    糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気です。

    血液中の血糖の濃度(血糖度)が高い状態で長い間放置されると、血管が傷つき全身にさまざまな合併症を引き起こす可能性が高まります。糖尿病は初めの段階では症状がない方が多く、症状が出た頃には血糖値がかなり高くなっており、重症化している状態のことが多いです。

    高血糖による症状は、

    • のどが渇く、水をよく飲む
    • 尿の回数が増える
    • 体重が減る
    • 疲れやすい     などです。

    糖尿病は悪化すると、重大な合併症を引き起こします。以下の図に示す3疾患は3大合併症といわれています。

    生活習慣病の重症化を予防するために

    生活習慣病の発症予防には、食生活や運動習慣などの生活習慣改善が効果的ですが、すでに高血圧や糖尿病を発症している方は生活習慣の改善だけでなく、医療機関受診による内服治療を合わせて行うことが重要です。

    健診結果で基準値よりも高い数値が出ている場合は、まずはかかりつけ医に相談しましょう。

    ハイリスクアプローチでは、管理栄養士や保健師が直接お伺いし、お食事などの生活に関するお困りごとをお伺いし、みなさんの状態に合わせてアドバイスをします。生活習慣の見直しなどの内服治療以外の方法で、今の状態を改善、あるいは悪化しないようお手伝いいたします。

    フレイル予防

    生活習慣病重症化予防の事業対象者のうち、生活に関するチェックリストを行った結果、フレイルのリスクが高い方に対して、効果的な運動方法や教室、社会資源の案内をします。

    フレイルについて知りたい方は市ウェブサイト「フレイルを予防して健康寿命を延ばしましょう(別ウインドウで開く)」をご覧ください。

    令和6年度事業実績

    令和6年度は生活習慣病重症化予防対象者649人に事業の案内文を送付し、そのうち362人に、管理栄養士や保健師による保健指導や生活に関するお話を実施しました。

    プログラム参加者の声

    • フレイル について説明された内容が気になり、意識して歩くようになった。
    • 生活を振り返るいい機会になった。
    • 問題はないと思っていたが、血圧の測定を始めて思っていたよりも高いことに気づいたので、食事に気をつけていきたい。
    • 今回の訪問でたくさんの気付きがあった。
    • もらった血圧手帳を使って、家庭での血圧測定記録を開始できた。
    • 途切れ途切れになっていた血圧測定が、訪問を機に続けて測定できるようになった。
    • 意識的に運動するようになり、少しずつ体が軽く動きやすくなった。

    お問い合わせ

    東大阪市健康部保健所 健康づくり課

    電話: 072(960)3802

    ファクス: 072(970)5821

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