子ども市政だより第30号 2・3面
※JIS第1水準・第2水準にない一部の漢字は、JIS第1水準・第2水準の漢字で代用しています。
元気のもとがいっぱいつまった給食!!
給食ができるまで
みんなが食べている給食ができるまでには、たくさんの人が関わっています。
作っている人たちの思いを知って、みんなもごはんをしっかり食べて元気な体をつくりましょう。
- 献立を考える
栄養教諭などが献立を考え、先生や保護者、調理員の代表などが話しあいをして決定します。栄養教諭とは栄養のとり方などについて正しい知識をもつ“食”の専門家です。 - 食材選びと納品・検収
品質や味などを確認し「安全・安心」な食材を選びます。また、納品された食材などの確認もします。 - 調理
安全でおいしい給食を作るために、材料の切り方や炊き方、炒め方、味付けなどのほか、衛生にも充分注意して調理します。
調理員のコメント
おいしく作るのと同時に、食中毒などの事故を起こさないよう、衛生管理にもとても気をつけています。みんなに「おいしい!」と言ってもらえるよう、毎日がんばっていますので、しっかり食べてくれるとうれしいです。
- 配送
できあがった給食をコンテナに積み、専用の配送車で学校まで届けます。
※4は学校給食センター・共同調理場対象校のみ。
森河内小学校の指導栄養教諭の茅原貴美さんの話
食の大切さと楽しい学校給食
私たちは、給食作りのルールの中で「安心・安全・栄養満点でおいしい給食」になるように献立をつくっています。また、行事や教科との関わりのある献立もつくっています。
例えば、今年はラグビーワールドカップが開催されたので、花園で試合をする国の料理をアレンジして出しました。ジョージアの「オジャクリ」、イタリアの「ピザソース」など、その国の食文化を味わうことができたと思います。
ほかにも1年生の国語の教科書に出てくる「サラダでげんき」のりっちゃんのサラダをイメージしたサラダにも挑戦しました。みんなで授業を振り返りながら、盛り上がった声が聞こえてきました。
給食では1年間に約300種類以上の食材や調味料を使っています。いろいろな味や料理と出会って、その中から食事のこと、文化のこと、栄養のことなどを考えてほしいと思っています。
私たちは、お腹がいっぱいになると、それ以上食べることができません。一日の食事を何回かに分けて食べるのはそのためです。
また、1つの食べ物から全ての栄養をとることはできず、いろいろな食べ物から成長するための栄養をもらうような体の仕組みになっています。
給食はもちろん、食事は一回一回が大切な体をつくるチャンスです。体をつくるもとになる食べ物をしっかり食べましょう。
地元の食材を食べよう!
地産地消ってなぁに?
地産地消とは、その地域で作った食材を、その地域で食べるという意味です。
給食では、大阪府内で作った野菜や米を使用する取組みを進めています。また市内で作った野菜や米も各学校で年1回以上使用しています。
地産地消のメリット
- 地域の食文化がわかる
- 作っている人の顔が見えやすいため、安全で安心
- 新鮮な農産物が食べられる
- 農産物を運ぶ距離が短くなるため、値段が安く、環境にもやさしい
楠根東小学校の近くで野菜を作っている大西博さんのコメント
給食では主に、小松菜を使っています。
水やりや草むしりなど毎日手入れをして、一生懸命作っています。みんなにおいしく食べてもらえるとうれしいです。
栄養バランスが考えられた給食
給食には、ごはん・パン、おかず、牛乳があり、栄養がバランス良くとれるように作られています。
ごはん・パン
食事の中心になる食べ物です。主に「炭水化物」がとれ、エネルギーのもとになります。
おかず
野菜、きのこ、海藻などは、主に「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」がとれ、体の調子を整えてくれます。
肉、魚、卵、大豆などは、主に「たんぱく質」がとれ、筋肉や血など体をつくるもとになります。
牛乳
主に「カルシウム」や「たんぱく質」がとれ、丈夫な骨や歯など体をつくるもとになります。
食文化を学ぼう
食文化を伝えることは、学校給食の大切な役割の1つです。
季節ごとの行事やお祝いの日に
行事食
お正月や節分など、季節ごとの行事や、お祝いの日に食べる特別な料理を「行事食」といいます。行事食にはその季節にあった旬の食材が取り入れられたり、家族の健康や子どもの健やかな成長などを願う意味がこめられたりしています。
給食での行事食の例(給食では、家庭と重ならない日に実施しています)
- 1月 お正月 黒豆、みそ雑煮(今年度は1月9日・10日)
- 2月 節分 大豆のりんかけ(節分豆)、大根の味噌汁、いわしの竜田揚げ(今年度は1月30日・31日)
- 5月 こどもの日 かしわもち、ちまきなど
- 9月または10月(中秋の名月の時期) お月見 みたらし団子、里芋の味噌あえなど
- 12月 冬至 パンプキンフライ、パンプキンスープなど
地域の伝統的な食文化
郷土料理
地域の特産物を活かして、その地域独自の調理方法で作られ、今に伝えられている料理を「郷土料理」といいます。今年の6月には、郷土料理「生節の押しずし」をアレンジした「生節のそぼろ」が給食に登場しました。
来年1月27日・28日には「かしわのすきやき」も登場します。
生節の押しずし
河内地区の郷土料理の1つである「生節の押しずし」は、お祭りやお祝いごとなどのときに食べられていました。昔は生のものが手に入りにくく、かつおを蒸したもの(ゆでる場合もあります)を、半分乾燥させた生節を使って、押しずしを作り、ごちそうとして楽しんでいたそうです。
中学校給食
今年4月から順次スタート!
東大阪市では、中学生にも栄養バランスのとれた食事を提供し、心と体を健康にするとともに、食に関する正しい知識や習慣を身につけられるよう、温かくておいしい中学校給食を順番に開始しています。
各中学校の開始年度
- 平成31年度 池島学園(後期課程)、くすは縄手南校(後期課程)
- 令和2年度 縄手、孔舎衙、若江、新喜多、金岡、意岐部、小阪
- 令和3年度 盾津、盾津東、長栄、上小阪、楠根、弥刀、柏田、布施
- 令和4年度 枚岡、石切、縄手北、玉川、英田、花園、高井田、長瀬