子ども市政だより第27号 2・3面
ごみの分別で資源を大切に
今日からやってみよう!!
みなさん、家でごみを捨てるときに分別していますか?
ごみの中には、資源にできるものとできないものがあります。分別をしないで捨ててしまうと、大切な資源をごみとして捨ててしまうことになります。
貴重な資源を無駄にしないためにも分別に取り組みましょう。
家庭ごみ
資源にできるものがまだまだたくさん!!
家庭ごみとは、台所から出る野菜などのくずや、食べ残し、紙くずなどのごみのことです。市では、「かん・びん」「ペットボトル」「プラスチック製容器包装」などの分別収集を行っていますが、家庭ごみの中にはまだまだたくさん資源にできるものがあります。
資源にできる家庭ごみの割合
- 資源にできるごみ 64.5パーセント
- 資源にできないごみ 35.5パーセント
- 資源にできるものの割合
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- 生ごみ 38.6パーセント
- 紙類 11.2パーセント
- プラスチック類 10.9パーセント
- その他 3.8パーセント
資源にできるものの中で1番多い生ごみには、手付かずの食品などが含まれています。また、2番目に多い紙類にはリサイクルできる紙などもたくさん含まれています。
分別されずに集めたごみは焼却施設で燃やして灰になり、大阪湾の沖合にある埋立処分場に運びこまれます。詳しくは「埋立場所がピンチ?」の記事を読んでね。
食品ロス もったいない!!
毎日、お茶碗1杯分の食べ物が無駄に!?
食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられている食べ物のことです。
日本における「食品ロス」は年間646万トンといわれています。これは、1人当たり、毎日お茶碗1杯(139グラム)分の食べられる食べ物を捨てていることになります。
食品ロスの約半分は家庭から!
646万トンの食品ロスのうち、289万トンは家庭からごみとして出されています。
気づかないうちに消費期限が過ぎてしまい、食べ物をそのまま捨ててしまったりしていませんか。食べ物を無駄にしないようにしましょう。
食品ロスを減らすポイント
- 買い物のとき
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- 買い物に行く前に冷蔵庫などをチェック
- 必要な食材をこまめにゲット
- 調理のとき
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- 残っている食材から使う
- 野菜や果物の皮は厚く剥かない
- 食材を上手に食べる
プラスチック製容器包装
お菓子袋や卵パックなど。プラスチック製容器包装は、リサイクル工場でプラスチック製品や化学製品の原料になります。
ペットボトル
ジュースやしょうゆなどのペットボトル。リサイクル工場で、卵パックや衣類の繊維などとしてリサイクルされます。
かん・びん
飲み物などの空きかんや空きびん。かんは溶かして、もう一度鉄やアルミになります。びんは色別に分けて細かく砕き、もう一度びんの原料になります。
集団回収
集団回収とは、市民のみなさんが集まってできる自治会や子ども会などが、家庭から出る古紙などの再生資源を回収して、回収業者に引き渡すリサイクル活動のことです。
大型ごみ収集
8月1日から大型ごみ収集の有料化がスタートします。市内で1年間に出される大型ごみは約4700トンもあり、減量に取り組む必要があります。有料化することで、「ものを買うときに捨てるときのことを考える」「使えるものは捨てずに再使用する」といった“もったいない精神”や“ごみを減らす意識”により、ごみの増加を防ぎます。
たんすや机、ベッドなどの大型ごみは小さく砕いて、鉄などの金属を取り出し、リサイクルしています。
拠点回収
小型家電
家から出る使えなくなった時計やゲーム機、リモコンなどの小型家電を分別収集しています。回収ボックスは、市役所や行政サービスセンター、市内のお店などにあります。小型家電の金属などはリサイクルして、他の製品に生まれ変わります。
古紙類
新聞や雑誌、ダンボールなどの古紙類は再生資源としてリサイクルすることができます。古紙を一定の割合以上使用した製品にはグリーンマークが付いています。
蛍光管・乾電池など
蛍光管や乾電池など体に悪い影響を与える“水銀”を含む製品を回収します。
みんなのメダルプロジェクト
リサイクルでメダルを作ろう
2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、たくさんのメダルが必要になります。このメダルを、みなさんが使っていたゲーム機やリモコンなどの小型家電をリサイクルして作る取組みが初めて行われています。金・銀・銅をあわせて約5000個のメダルを作る予定です。ぜひみなさんもリサイクルに参加して、すてきなメダル作りに協力してください。
埋立場所がピンチ?
最終処分場 フェニックス
ごみを焼却施設で燃やしても、最後には灰が残ってしまいます。そのため、灰を最終的に処分するための埋立場所が必要となりますが、東大阪市には灰を埋める場所がありません。そのため、大阪湾の沖合にある処分場(通称フェニックス)に灰を運んで埋め立てています。
しかし、この処分場も今のごみの量を出し続けると、2032年にはいっぱいになってしまいます。新しく処分場を作るには、たくさんの費用がかかるだけでなく、環境への影響が大きく、豊かな自然が消えてしまいます。
ごみの最後の行方まで考えたことはありましたか。みんなでごみを減らすために何ができるか考えましょう。
目標
毎日、卵1個分(50グラム)ごみを減らそう!
毎日捨てているごみの中には大切な資源がたくさん含まれています。資源の量は限られているので、大切にしなければなりません。普段から「Reduce リデュース」「Reuse リユース」「Recycle リサイクル」を心がけることで、ごみの量は減り、また資源を再利用することができます。
みなさん、卵1個の重さを思い浮かべてみてください。“もったいない”を意識して、一人ひとりが毎日卵1個分のごみの量を減らすように心がけましょう。