市政だより 平成28年9月15日号 1面(テキスト版)
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東大阪市出身の囲碁棋士・井山裕太氏に
名誉市民の称号を贈呈
史上初の七大タイトル同時制覇を達成した東大阪市出身の囲碁棋士・井山裕太氏に、野田市長から東大阪市名誉市民の称号が贈呈されました。
七冠独占の偉業達成!!
今年4月に囲碁の十段戦五番勝負を制し、囲碁界初の七大タイトル(名人、十段、天元、本因坊、碁聖、王座、棋聖)同時制覇の偉業を果たした東大阪市出身の棋士・井山裕太氏(27歳)に対し、名誉市民の称号を贈呈しました。
井山氏は、市立孔舎衙中学校在学中にプロ入りし、さまざまな最年少記録を樹立。平成21年には史上最年少で名人位を獲得し、市長賞詞が授与されています。
市では、井山氏のこれまでの功績と七冠同時制覇が、市民にとっても大変名誉なことであり、市の学術・文芸など社会文化の進展に貢献したとして、名誉市民の称号を贈ることを今年6月、市議会の同意を得て決定。8月19日、市役所で贈呈式が行われました。
贈呈に先立ち、野田市長が「今後も活躍され、日本を元気づけてください」と挨拶。市長から「称号の記」と「名誉市民章」などを受け取った井山氏は「過去に東大阪市の名誉市民となられた方は偉大な方ばかりで、そのあとに続かせていただくのは不思議な気持ちです。子どものころからこれまで精一杯、囲碁に向きあってきたことが評価してもらえ、励みとなります。棋士として、人間としてまだまだ未熟ですが、さらに成長していけるようにがんばっていきたい」と、喜びや今後の決意を語りました。
名誉市民は、昭和44年の故・上野義雄氏、平成8年の故・司馬遼太郎氏、平成16年の故・塩川正十郎氏、平成25年の山中伸弥氏に続く5人目。
第2の井山七冠を!
子ども3人と同時対局
贈呈式のあとには「井山裕太七冠に挑戦!子ども囲碁対局」と題して、市内の小・中学生3人が同時に井山氏と対局を行いました。選ばれたのは、「東大阪こども囲碁教室」出身者で将来有望とされる枚岡西小学校6年の安東陽向さん、小阪中学校1年の黒川真衣さん、花園中学校1年の船本直希さん。皆、真剣な表情で井山氏に挑んでいました。
憧れの井山氏との対局を終えた子どもたちは「すごく強かった」「力の差を感じ、自分ももっとがんばろうと思った」と感想を話していました。井山氏は「3人とも基礎がしっかりとできているので、今後いくらでも強くなると思います。地元からこのような子どもたちが育ってくれてうれしい。将来が楽しみです」と期待を寄せていました。
井山裕太氏の略歴
- 平成元年5月 誕生
- 平成8年4月 市立孔舎衙東小学校入学
- 〈石井邦生九段に入門〉
- 平成9年 全国少年少女囲碁大会優勝(最年少学年記録)
- 平成10年10月 日本棋院関西総本部に所属
- 平成14年3月 市立孔舎衙東小学校卒業
- 同4月 市立孔舎衙中学校入学
- 〈プロ入り〉
- 平成17年3月 市立孔舎衙中学校卒業
- 同10月 阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦優勝(最年少記録)
- 平成21年10月 名人位獲得(最年少記録)
- 平成23年4月 十段位獲得(最年少記録)
- 同11月 天元位獲得で二冠達成(最年少記録)
- 平成24年7月 本因坊位獲得で三冠達成(最年少記録)・碁聖位獲得で四冠達成(最年少記録)
- 同11月 王座位獲得で五冠達成(最年少記録)
- 平成25年3月 棋聖位獲得で六冠達成(史上初)
- 平成28年4月 十段位奪還で七冠達成(史上初)