クビアカツヤカミキリにご注意ください

特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」にご注意ください
クビアカツヤカミキリは、2018年1月に特定外来生物に指定されました。これにより、飼養、保管、運搬、輸入、野外への放出などが原則禁止となります。
クビアカツヤカミキリは、人体に害はない昆虫ですが、サクラやモモなどに産卵し、幼虫が樹木の内部を食い荒らす外来昆虫です。
食害が進むと、被害木の枯死や落枝、倒木などの被害が発生するおそれがあります。見つけた場合、被害の拡大防止のため、その場で駆除するよう御協力をお願いします。

クビアカツヤカミキリの特性や生態
成虫の体長は2から4cmで、全体は光沢がある黒色で、首の周りだけが赤くなっています。
成虫は、ウメやモモ、カキ、サクラなどのバラ科の樹木に卵を産み付けます。
産み付けられた卵は、10日ほどで孵化(ふか)して幼虫となり、幼虫は、樹木内部を食い荒らしながら、
2から3年かけて成長し、5から8月ごろに成虫となって、卵を幹や主枝の割れ目に産み付けます。
幼虫が入り込んだ樹木からは、大量のうどん状のフラス(幼虫のフンと木くずが混ざったもの)が
排出され、被害が進むと、枝が枯れ落ちたり、樹木自体が倒れる恐れがあります。



防除について
(1)成虫の捕殺
成虫は見つけ次第捕殺してください。
時期:6月から8月(発生ピークは6月中旬から7月中旬)
(2)幼虫の刺殺
樹幹や根から排出するフラスを掻き出し、幼虫が食入してできた坑道内の幼虫を長い針金などで刺殺します。
時期:4月から10月(フラス排出期)
必要な物品:千枚通し、針金、硬めのブラシなど
(3)防風・防虫ネット利用による分散防止
防風ネット等を樹幹に巻きつけて樹から脱出した成虫を殺虫し、ほかの樹への移動を防ぎます。
時期:防風ネット等の巻きつけ作業は10月から翌5月(成虫の発生前まで)に行い、6月から8月に成虫を殺虫します。
必要な物品:防風・防虫ネット(目合い0.4から4mm程度、幅1から2m)、針金、ひも、ペグなど
高さ2m程度まで巻きつけ、針金やひもで固定します。防風ネットを樹幹に密着させると成虫が防風ネットを噛み切るので、防風ネットを二重にして、樹幹との間に余裕を持たせます。
ネット内で成虫を見つけた場合は、たたきつぶすなどして殺虫してください。



クビアカツヤカミキリと疑われる状況を発見した場合
成虫については、捕殺してください。
食入孔を確認した時は、ノズルがある殺虫剤(登録農薬・商品名:ロビンフッド等)を使用し、食入孔から注入してください。
成虫を発見した場合は、被害の拡大防止のため、その場で所有者および管理者様にて駆除し、みどり景観課へ情報提供をお願いします。
なお、皆様からいただいた情報を元に、被害状況の把握を行っておりますが、飼育目的での成虫の採取を防ぐため、被害地点については非公表としています。
(参考)(大阪府)特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」に関するお知らせ
クビアカツヤカミキリ被害対策マニュアル
(参考)クビアカツヤミキリ被害対策の手引書 (PDF形式、3.63MB) 別ウィンドウで開きます
(参考)モモ・ウメにおけるクビアカツヤカミキリ防除マニュアル (PDF形式、3.21MB) 別ウィンドウで開きます
(参考)クビアカツヤカミキリ簡易駆除方法 (PDF形式、221.18KB) 別ウィンドウで開きます
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