平成23年7月21日 自然からうまれた色 鮮やかな染物ずらり

「菊池寛賞受賞記念 染司よしおか 吉岡幸雄(さちお) 日本の色 千年の彩展」が8月28日まで東大阪市民美術センターで開かれています。
吉岡幸雄氏は、京都で江戸時代から続く染屋「染司よしおか」五代目当主で、文化活動一般において、9月1日~翌年8月末に至る1年間に、最も清新且つ創造的業績をあげた人、あるいは団体に贈られる菊池寛賞を昨秋に受賞しました。
会場には、東大寺、法隆寺等の祭事の際に用いられるさまざまな衣装・装束をはじめ、2002年東大寺大仏開眼千二百五十年忌にあたって作成された東大寺管長の紫衣(しい)や紫式部の「源氏物語」に登場する色に関する記述から、自身の考えや印象を加えて表現した染物など、化学染料を一切使わない日本古来の植物染めによる、味わい深く美しい彩りの作品の数々が並んでいます。
この日、見学に訪れた女性は「天然の植物からここまで鮮やかな色が出るとは驚きです。染めている作業を実際に見てみたいです」と話していました。
