市政だより 令和元年6月1日号 16面(テキスト版)
自分自身そして大切な人の健康を守ろう
高齢者の結核が増えています!
最近、高齢者の結核患者が増えています。早期発見・治療のためにも日頃から体調管理に努めましょう。
また、市内の医療機関では検診を行っています。ぜひこの機会に受診しましょう。
結核は、治療できる病気になり、年々減り続けています。しかし、かつて結核が国民病であった時代に感染した方が、高齢化による免疫力の低下によって発病するケースが多くなっています。結核は高齢者がもっとも警戒すべき病気の一つです。
結核を新たに発症した方の7割以上が60歳以上の高齢者です。特に80歳以上の方が4割を占めています。
高齢者の場合は、特徴的な症状が出ないことがあります。自己判断せずに早めに医療機関を受診してください。
結核の症状はどんなの?
結核の初期症状は風邪とよく似ており、気づかれないことも多くあります。
主な症状は次のとおりです。
- 咳やたんが出る
- 体がだるい
- 微熱が続く
- 胸が痛い
- 急に体重が減る など
咳やたんなどが2週間以上続いた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
また、高齢者の場合は、結核が発病しても特徴的な症状がでないことがありますので、年に1回は胸部X線検査を受診しましょう。
高齢者の結核を早期発見するために
定期健康診断で健康チェック
結核の早期発見のためにも、定期健康診断を受診しましょう。詳しくは健康づくり課へお問合せください。
肺がん結核検診
市内の委託医療機関または、保健センターに予約し、受ける事ができます。この検診では、胸部X線検査を受けることができます。
- 対象
- 市内在住の40歳以上の方(「東大阪市がん検診受診証」を提示してください)
- 料金
- 500円(保健センターは無料・年1回)
- ※次のいずれかに該当する方は自己負担金はありません。
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- 後期高齢者医療被保険者証、高齢受給者証を所持している
- 生活保護受給、市民税非課税世帯に属する方で事前に保健センターで無料受診券の交付を受けた
日常的な健康観察
高齢者の結核では、咳やたんが出ない場合も多く、継続した食欲低下や体重減少など、日常的な健康観察がとても大切です。
日常的に健康観察を行うことで、高齢者の結核の早期発見につながります。
- 問合せ先
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- 健康づくり課 072(960)3802、ファクス072(960)3809
- 母子保健・感染症課 072(960)3805、ファクス072(960)3809
熱中症は予防が大切
水分を補給し、暑さを避けよう!
昨年4月30日~9月30日の救急出動・搬送者は各408件で、一昨年の同時期と比較すると、210件増加しています。その内、65歳以上の高齢者が113件増加しており、高齢者は熱中症に特に注意が必要です。
熱中症の予防には「水分補給」と「暑さを避けること」が大切です。
熱中症は、症状が重くなると命の危険にさらされる病気ですが、次のことに注意して適切に予防をすれば防ぐことができます。
水分・塩分補給
こまめに水分・塩分を補給しましょう。
体調にあわせた取組み
こまめに体温を測定しましょう。通気性の良い、吸湿・速乾の衣服を着用し、保冷剤や氷、冷たいタオルなどを利用して体を冷却しましょう。
熱中症になりにくい環境に
扇風機やエアコンを適切に使い、こまめな換気や遮光カーテン、すだれ、打ち水などで熱中症になりにくい環境をつくりましょう。
外出時は
日傘や帽子を利用し、日陰でこまめに休憩しましょう。
市ウェブサイトに熱中症予防リーフレットを掲載していますので、ぜひご覧ください。
- 問合せ先
- 消防局警備課 072(966)9664、ファクス072(966)9669
熱中症患者の約半数は高齢者!
高齢者は特に注意が必要です
- 体内の水分が不足しがち
高齢者は若年者よりも体内の水分量が少ないうえ、体の老廃物を排出する際にたくさんの尿を必要とします。 - 暑さに対する感覚機能が低下
加齢により、暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなります。 - 暑さに対する体の調節機能が低下
高齢者は体に熱が溜まりやすく、暑いときには若年者に比べて循環器系への負担が大きくなります。
熱中症の予防には、水分補給と暑さを避けることが大切です。右の予防法を実践して、暑い時期を乗り越えましょう!