市政だより 令和元年5月1日号 2面(テキスト版)
手話で人と人とがつながり、支えあう共生社会へ
手話言語推進条例を制定
市では、手話を言語として位置づけ、手話の普及とろう者に対する社会の理解を深めることにより、手話で人と人とがつながり、支えあう共生社会を実現するため、「東大阪市みんなでトライする手話言語推進条例」を制定しました。
手話は、手や指、体などの動きや顔の表情を使って視覚的に表現する言語です。ろう者にとっての手話は他者との関係を構築し、知識や情報を得るための手段として用いられ、生きるために必要不可欠なものとなっています。
しかし、かつてろう学校において手話の使用が事実上禁止されていたこともあり、ろう者が手話を使用することができる社会的環境が充分に整えられてきませんでした。また、ろう者に対する偏見や差別もあり、多くの不便や不安を感じながら抑圧され、孤立した生活を送ってきました。
こうした中、平成18年に国際連合で採択された障害者の権利に関する条約において手話が言語であることが世界共通の認識となるに至りました。我が国においては、平成23年に改正された障害者基本法において手話は言語として位置づけられ、平成26年には障害者の権利に関する条約が批准されました。
本市においては、昭和49年から手話通訳員を福祉事務所に配置し、昭和58年から手話通訳者登録派遣制度を設けるなど、大阪府内の他市に先駆けて手話に関する施策を行ってきました。しかし、手話が日常のさまざまな場面で広く普及し、ろう者が不便や不安を感じることなく安心して暮らすことのできる社会の実現には至っていません。
このような状況に鑑み、手話およびろう者に対する理解の増進、手話の普及についての施策を総合的かつ計画的に推進していくため、この条例を制定しました。
今年度の実施予定事業
- 手話奉仕員養成講座・レベルアップ講座など手話通訳者の養成
- 手話サロンなど手話に親しむ機会の提供
- 条例啓発イベント
- 手話施策推進方針協議会の設置
- 手話教材の貸出し、市手話ハンドブックの作成と活用
- 問合せ先
- 障害施策推進課 06(4309)3183、ファクス06(4309)3813
初めての手話教室
- とき
- 5月25日~来年3月21日の原則第2・4土曜日14時~15時(計21日間)
- 対象
- 市内在住の障害児者
- 定員
- 10人(抽選)
- 持ち物
- 飲み物
- 申込方法・申込み先など
- 「教室名」「住所」「氏名(ふりがなも)」「年齢」「電話・ファクス番号」の基本事項を5月7日(火曜日)~17日(金曜日)に電話で(ファクス、直接も可)
- ところ 申込方法・申込み先など 問合せ先
- レピラ(市立障害児者支援センター) 072(975)5713、ファクス072(975)5719
手話レベルアップ講座
本市手話通訳登録者をめざしている方を対象とした応用中心のレベルアップ講座です。
- とき
- 6月13日~来年2月の木曜日9時30分~12時(計26日間)
- ※6月13日は開講式。
- ところ
- 市役所本庁舎会議室
- 対象
- 本市または他市町村で手話の入門基礎講座を1年以上受講し、修了している市内在住・在勤(いずれか)の方(同程度可)
- 定員
- 15人(書類選考)
- ※受講歴の浅い方は面談する場合あり。テキスト代が必要。
- 申込方法・申込み先など
- 基本事項と受講動機、手話講座の受講歴、職業を5月17日(金曜日)(必着)までにハガキで
- 申込方法・申込み先など 問合せ先
- 〒577-8521市役所障害施策推進課 06(4309)3183、ファクス06(4309)3813
5月12日は民生委員・児童委員の日
広げよう 地域に根ざした 思いやり
毎年5月12日は民生委員・児童委員の日です。また、5月12日からは、活動を市民の皆さんに理解してもらうための活動強化週間です。
民生委員・児童委員は、厚生労働大臣から委嘱された地域住民のボランティアで、子どもに関する支援活動を専門に担当する主任児童委員もいます。現在、本市では804人(うち主任児童委員51人)の委員が活動しています。
民生委員・児童委員の活動
情報収集
地域福祉活動に必要な情報を収集しています。高齢者や障害者など要配慮者の情報も把握し、災害発生時の安否確認や避難誘導などの支援活動に役立てます。
相談支援活動
介護の問題や育児の不安、いじめ、家庭内暴力、生活保護の問題など、さまざまな悩みの相談に応じています。ひとり暮らしや寝たきりの高齢者世帯の見守り、支援などもしています。
連携・協力活動
支援が必要な方に、福祉サービスを適切に利用するために必要な情報提供や、行政機関・福祉団体などとの橋渡し役をしています。
子育て支援活動
子どもや子育ての相談に応じ、必要があれば市の家庭児童相談室や保健センター、学校、子ども家庭センターなどと連携して支援しています。また、1歳6か月および3歳6か月の乳幼児健康診査を受診しなかった家庭を訪問したり、子育てに必要な情報を提供したりしています。
民生委員・児童委員は、個人情報やプライバシーの保護に配慮して支援活動に取り組んでいます。
- 問合せ先
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- 生活福祉室 06(4309)3182、ファクス06(4309)3815
- 市社会福祉協議会 06(6789)7201、ファクス06(6789)2924
子育てを応援します
5月5日からは児童福祉週間
5月5日からは児童福祉週間です。期間中は、児童福祉の理念の普及、親子のふれあいの促進、地域の児童健全育成活動の促進、児童虐待への適切な対応、母子健康づくりの推進、多様な保育需要への対応、障害のある子どもへの理解の促進、児童の権利に関する条約の普及啓発など、さまざまな運動が行われます。
また市では、子育て支援センターやつどいの広場を設け、子どもたちの健全な成長と保護者の子育てを応援しています。
子育て支援センター
子育て支援センターは、現在市内に6か所(旭町、鴻池、荒本、長瀬、楠根、布施)あり、いつでも遊べる広場や親子で楽しめる講座などを開催しています。
児童福祉週間のイベント
- とき ところ 内容
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- 5月7日(火曜日)~11日(土曜日)=ももっこ(楠根子育て支援センター)/シール貼りや手形でこいのぼり作り
- 5月9日(木曜日)14時30分~15時=あさひっこ(旭町子育て支援センター)/手形押しで大きなこいのぼり作り
※子育て支援センターの催しは、14面をご覧ください。
つどいの広場
つどいの広場は、子育て支援事業の運営を市から委託している民間施設です。現在、市内に18か所あり、子育ての相談やイベント、講座などを行っています。
- 問合せ先
- 子育て支援課 06(4309)3302、ファクス06(4309)3817