市政だより 平成27年新年号 6・7面(テキスト版)
1月15日~21日は「防災とボランティア週間」
忘れない「1・17」
阪神・淡路大震災から20年
平成7年1月17日午前5時46分に発生した淡路島北部を震源地とする阪神・淡路大震災から今年で20年を迎えます。
あの大災害を忘れることなく、すべての人が防災への意識をもつことが、減災につながります。
1月15日~21日は、防災とボランティア週間です。この機会に防災について考えましょう。
- 問合せ先
- 危機管理室 06(4309)3130、ファクス06(4309)3858
平成7年に甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災。この震災では、6,000人を超える尊い命が奪われましたが、一方で家族や近隣の人たちの助け合いによって、多くの人命が救われました。
この震災の中で私たちが学んだのは、自分の身は自分で守る「自助」の大切さ、そして地域住民やボランティアなど、人と人とが助け合う「共助」の大切さです。
人と人との助け合いは、救助活動だけでなく、火災が発生したときの初期消火活動や被災後の生活でも重要になります。いざというとき、こうした「共助」の力を発揮するためには、日頃から地域住民が主体となった防災活動を行い、地域の防災力を高めておくことが重要です。
災害に備えるため、府や市町村をはじめとする防災機関は、さまざまな対策を実施していますが、大規模な災害が発生した場合に、被害を最小限にくい止めるためには、地域の皆さんの防災活動が不可欠となります。
防災とボランティア週間は、阪神・淡路大震災を教訓に、災害時のボランティア活動の大切さや自主的な防災活動への認識を深め、災害への備えの充実強化を図るために設けられました。
自主防災会の活動と育成強化
自主防災会は平成19年に全校区で結成されました。
平常時には、防災に対する心構えの啓発や災害発生の未然防止のための地域活動、消火・避難などの訓練、機材や備蓄品の管理などを行い、災害時には、被害状況の収集伝達や救助情報の周知などを担います。また、初期消火活動や避難誘導活動、救出救護活動、給食給水活動など、被害を最小限に留めるための活動も行います。
市においては、必要な防災対策を着実に進めるとともに、自主防災会の育成強化のため、校区相互の連携や協調、自主防災組織リーダー養成研修などを行い、市全体としての防災力の向上をめざしています。
一人ひとりの防災力を高めましょう
災害時に助け合うためには、まず、自分の身を守ることが大前提です。
- いざというとき、自分の身の安全を確保できる行動がとれますか
- 家具の転倒や落下物でけがをしないよう、家具を固定するなどの防止対策をしていますか
- 安全に避難所まで行くことができますか
- 家族との連絡手段は確保していますか
- 食料や水など当面の避難生活に必要な物は備蓄し、緊急時、すぐに持ち出せるようにしていますか
一人ひとりが地震など災害に対する意識と知識をもち、いざというときに行動できるよう、防災力を身につけておくことは、個々の家庭だけでなく、地域全体の防災力を強化することにもつながります。
市の主な防災対策
- 備蓄物資の整備
- 市内の避難所や備蓄倉庫にアルファ化米、飲料水などの物資を整備しています。
- 防災行政無線の整備
- 緊急地震速報や避難勧告などの災害情報を発信する屋外スピーカーを設置しています。
- 耐震性貯水槽の設置
- 災害時に必要不可欠な飲料水や初期消火用水を確保するため飲料水兼用耐震性貯水槽を市内6か所に設置しています。
- 地域防災計画の策定
- 自主防災組織の育成強化
- 防災訓練・講演会の実施
避難所までの安全確認をしていますか
本市では、災害が発生したときの第1次避難所として市内80か所の小・中学校を第1次避難所に指定しています。災害時は近くの小・中学校に避難してください。
災害の状況によっては、避難所が被災したり、道が通れなくなったりすることがあります。2か所以上の避難所と経路を覚えておきましょう。
避難するときなどの緊急連絡先
- 市役所(代表) 06(4309)3000
- 危機管理室 06(4309)3130
- 宿直室(休日・夜間) 06(4309)3330
防災とボランティア週間 期間中の催し
防災パネル展
- とき
- 1月15日(木曜日)~21日(水曜日)10時~16時(土・日曜日を除く。21日は14時まで)
- ところ
- 市役所本庁舎1階多目的ホール
- 内容
- 東日本大震災と阪神・淡路大震災の状況と教訓、市内の避難場所などのパネル展示
防災講演会
- とき
- 1月16日(金曜日)9時45分~11時30分(開場は9時15分)
- ところ
- イコーラム(男女共同参画センター)
- 定員
- 244人(当日先着順)
- 内容
- 「総力と本気で震災を凌ぐ」名古屋大学減災連携研究センター長の福和伸夫さん
災害時支援協定をイオンリテール株式会社と締結
市はこのほど、イオンリテール株式会社と「災害時における支援協力に関する協定」および「災害時における被災者に対する防災活動協力に関する協定」を締結しました。
これは、地震などの大規模災害が発生した場合に、物資の供給や被災者の応急救助にかかる防災活動を市と同社が協力して行っていくことを約束するものです。
この協定により、大規模災害時には、同社から被災者に食料や生活必需品などの生活物資の供給や一時避難場所の提供などが可能となります。
同社は、市内に大型店舗3店(イオン東大阪店、イオン鴻池店、イオン布施駅前店)を経営しており、災害時に被災者を助けるため、市と同社が連携を深めることは、大きな力となります。
市では、今後も市民の安全安心を確保するため、さまざまな取組みを進めていきます。
防火意識を高めよう!
消防出初式
消防職員や消防団員の士気と、市民の皆さんの防火意識を高めるため、消防出初式を開催します。
- とき
- 1月11日(日曜日)10時から
- ところ
- 花園中央公園多目的芝生広場
- ※駐車場はありません。
- 内容
- 消防車両の行進、救助訓練、一斉放水、消防団小型ポンプ操法訓練、桃の里幼稚園幼年消防クラブの演技、桜井女性防火クラブの防火演技、車両の展示、消防トライくん・消防ミライちゃんとの写真撮影コーナーなど
- 問合せ先
- 消防局総務課 072(966)9660、ファクス072(966)9669
西消防署で運用を開始
40メートル級のはしご車
高層建物で発生する火災などから、市民の生命・財産を守るため、西消防署に40メートル級のはしご車を配置し、運用を開始しました。
今回導入したはしご車は、軽量化されたうえに高度な制御機能をもった最新のはしごを搭載することにより、車自体が軽量・小型化され、機動性が向上。さらに、はしごの先にあるバスケットを従来のものから大型化し、一度に救助できる人数が増えました。
消防局では、これらの機能を最大限に活かし、市民を守る活動を進めていきます。
- 問合せ先
- 消防局警備課 072(966)9664、ファクス072(966)9669
認知症になっても安心して暮らせるまちづくり
地域で支えよう!
近年、認知症になる高齢者が多くなってきており、行方不明になるケースも増加しています。発見が遅れると生命に関わることもあります。
認知症への理解を深め、すべての人が安心して暮らせるまちをめざしましょう。
- 問合せ先
- 高齢介護課 06(4309)3185、ファクス06(4309)3848
現在市内には、65歳以上の高齢者が約13万人生活しています。この数字は全人口の25パーセントにあたります。さらに、その高齢者のうち10人に1人は、認知症の症状があるといわれています。今後は総人口が徐々に減少していくことが予想されていますが、高齢者の人口は、逆に増加していくと推計されています。
このような状況のもと、国では平成25年度から認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)をスタートさせ、早期の対応、地域での支援体制の整備をめざしています。
SOSオレンジネットワーク(高齢者見守りネットワーク)
市では、市内の公共機関や企業などが協力員となり、高齢者が行方不明になったときに、捜索・早期保護できるようにSOSオレンジネットワーク事業を実施しています。
徘徊の可能性がある高齢者がこのネットワークに登録されていると、行方不明になったときに本人の情報が協力員へメールで送信され、捜索の協力をしてもらうことができます。
さらに徘徊する高齢者の身元確認を早期にまた確実に行えるよう、衣類や靴などに貼ることができる市独自のシールを作成し配布する予定です。
徘徊の可能性がある高齢者の家族の方はSOSオレンジネットワークへの登録とシールをご活用ください。
※シールについては現在作成中のため、配布時期・配布方法については、後日お知らせします。
市や地域・学校
みんなで認知症の人を守る
市では、認知症サポーター養成講座を修了した方で、実際に地域に出て認知症の人やその家族の応援をしていただくことができる方を増やしていくため、認知症スキルアップ講座を実施しています。また、地域においても行方不明者を早期に発見するための捜索体制の構築などを目的とした徘徊模擬訓練が実施されるなど、認知症の高齢者を支えるまちづくりが始まっています。
さらに、地域の方だけでなく小・中学校や高校などでも認知症サポーター養成講座を開催しており、2,119人のキッズサポーターが誕生しています。講座を通して、子どもたちが認知症に対する理解を深めるとともに自分たちにできることを考えるきっかけにもなっています。昨年には実際に講座を受講した中学生が、帰り道のわからなくなった高齢者を近くの交番まで案内し、行方不明を未然に防いだ事例もありました。
徘徊に気づいたら、できるだけ早く探し始めることが重要です。早期に発見できるように、地域で捜索の練習をしたり、気軽に声をかけ合ったりできるような仕組みをサポーターとともに構築していきます。
市民美術センター
藤原郁三 環境陶芸展
これも陶芸? 陶壁から陶彫邪鬼まで
「環境陶芸」と呼ばれる陶壁(陶による壁面装飾)や陶モニュメントなどを手がける陶芸作家・藤原郁三さんの作品展を開催します。陶オブジェ・陶彫邪鬼などの作品を展示するほか、陶壁・蛍硝子(蛍光管廃ガラスを再生したもの)によるリサイクルガラスアートの作品も写真パネルで紹介します。
- とき
- 2月1日(日曜日)~3月1日(日曜日)10時~17時
- 料金
- 500円
- ※中学生以下、65歳以上、障害者手帳など持参の方は無料。申込不要。
- ところ 問合せ先
- 市民美術センター 072(964)1313、ファクス072(964)1596
記念講演
藤原郁三さんが「環境陶芸への道」と題して講演します。
- とき
- 2月8日(日曜日)14時~16時
- 定員
- 80人(抽選)
- 申込方法・申込み先など
- 行事名、住所、氏名(ふりがなも)、年齢、電話・ファクス番号を1月1日(祝日)~25日(日曜日)(消印有効)に往復ハガキで(1枚に1人のみ)
- ところ 申込方法・申込み先など 問合せ先
- 〒578-0924吉田6-7-22 市民美術センター 072(964)1313、ファクス072(964)1596
ひるさがりロビーコンサート
「吹けっ!邦楽の風!」の皆さんが和楽器で邦楽を演奏します。
- とき
- 1月17日(土曜日)13時30分~14時15分
- 定員
- 100人(抽選)
- 申込方法・申込み先など
- 行事名、住所、氏名(ふりがなも)、年齢、電話・ファクス番号と参加希望人数、全員の氏名を1月5日(月曜日)(消印有効)までに往復ハガキで(1枚に3人まで)
- ところ 申込方法・申込み先など 問合せ先
- 〒578-0924吉田6-7-22 市民美術センター 072(964)1313、ファクス072(964)1596
東大阪デザインプロジェクト
世界的工業デザイナー・喜多俊之氏による
デザインセミナー&アドバイス会
世界で認められる製品のデザインを数多く手がけた本市デザインクリエイティブアドバイザーの喜多俊之さんが、諸外国でのデザインに関する動向や製品開発におけるデザインに必要な視点、デザイン性を高めることによる効果などを解説します。
また希望者は、自社製品に対し直接アドバイスを受けることができます(1月9日(金曜日)までにお問合せください)。
- とき
- 1月20日(火曜日)15時~17時30分
- ところ
- クリエイション・コア東大阪南館研修室BC
- 対象
- 市内製造業の方
- 定員
- 50人(申込先着順)
- 申込方法・申込み先など
- 会社名、所在地、連絡先、参加者氏名、喜多俊之さんへの質問を1月16日(金曜日)までに電話で(ファクス、Eメールも可)
- 申込方法・申込み先など 問合せ先
- モノづくり支援室 06(4309)3177、ファクス06(4309)3846、Eメールアドレス monodukuri@city.higashiosaka.lg.jp
東大阪市治安対策本部からのお知らせ
新年にあたり、自身の生活や行動を見直し、改めて防犯意識を高めましょう