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東大阪市

あしあと

    市政だより 平成26年9月15日号 6・7面(テキスト版)

    • [公開日:2014年9月11日]
    • [更新日:2021年12月10日]
    • ID:13807

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    近鉄奈良線連続立体交差事業(布施駅~東花園駅間)
    9月21日から高架上で運行開始

    東大阪市と大阪府、近畿日本鉄道株式会社が行ってきた近鉄奈良線連続立体交差事業の高架化工事がこのたび完成し、9月21日(日曜日)から高架上での運行をスタートします。

    これにより、東大阪市内を横断する近鉄奈良線の布施駅から東花園駅までの7駅が高架上での運行となり、近く踏切なども撤去されることになります。

    市民の悲願 半世紀を経て実現

    東大阪市と大阪府、近鉄との間で進めてきた「近鉄奈良線連続立体交差事業(八戸ノ里~瓢箪山間)」の大阪難波方面行き(上り線)の高架化工事が今年9月に完成し、9月21日(日曜日)の始発電車から高架上での運行を開始することになりました。

    9月20日(土曜日)は、大阪難波方面行き最終電車の通過後に瓢箪山駅~東花園駅間と若江岩田駅~八戸ノ里駅間において高架への切替工事を行い、9月21日には、4時15分から東花園駅において、高架線の出発式が行われます。

    長年の夢
    東大阪地域の発展へ

    近鉄奈良線の高架化へ向けた動きは、東大阪市合併前の昭和39年まで遡ります。

    近鉄奈良線は、大阪上本町と奈良とを結ぶ公共交通機関として、大正3年に開業しました。開業後は、東大阪市民の重要な交通機関の一つとして、本市の発展に大きく貢献してきました。

    しかし、当時は平面軌道で市街地を通過しており、踏切またはその周辺において、常に交通渋滞を生み、交通事故などの危険性も危惧されていました。

    そこで、昭和39年に八尾市と柏原市、大東市そして布施市・河内市・枚岡市(昭和42年に合併し東大阪市)が、都市交通の機動性の確保や市民の日常生活の安全確保など、東大阪地域全域の発展には近鉄線の高架化が不可欠であるとして、「東大阪近鉄線高架促進期成同盟会」を結成。近鉄奈良線は大阪市域から瓢箪山駅までの7.6キロメートルの間、近鉄大阪線は大阪市域から国分駅までの16キロメートルの間の高架化を、国や府、近鉄へ働きかけるなど、高架化実現に向けた運動がスタートしました。

    また、市民による「東大阪近鉄線高架促進協力会」も結成され、協力会を中心に行われた署名運動では、39万人を超える署名が集まり、市民の高架化への願いの大きさが明らかになりました。さらに、同盟会に参加する各市の市議会において「東大阪近鉄線高架促進要望決議」が採択されるなど、高架化へ向けた機運が高まっていきます。

    高架化実現へ向け、同盟会では連日協議が行われ、全線を一挙に高架化することは困難と考えました。そこでまず第一目標として昭和45年に大阪で行われる万国博覧会のため造成中の中央環状線および外環状線と近鉄線の立体交差計画を進めることを決定。その後、残った区間については、段階的に高架化を進めていくことが効果的であるとして、今後の方針を固めました。

    昭和46年から本格化
    高架化事業がスタート

    昭和46年に事業着手
    近鉄布施駅周辺(布施~俊徳道駅間・布施~河内小阪駅間)

    大阪線と奈良線が交わる布施駅は、通勤・通学に不可欠な交通機関として、沿線に住むたくさんの市民に利用されていた反面、踏切での危険と線路による地域の分断という不便さを市民に強いてきました。

    そのことから、大阪線の布施~俊徳道駅間の2.4キロメートルと奈良線の布施~河内小阪駅間の2.8キロメートルを高架化する「近鉄布施駅周辺連続立体交差化事業」が、昭和46年着手され、昭和52年に完成しました。

    これにより、万国博覧会関連工事としてすでに完成していた八戸ノ里駅付近から中央環状線までの高架と連続することになり、中央環状線以西の高架化が完了しました。

    平成5年に事業着手
    近鉄奈良線(八戸ノ里~瓢箪山間)

    さらに、中央環状線の以東から外環状線までの近鉄若江岩田駅、河内花園駅、東花園駅の高架化事業を平成5年にスタートし、平成15年から工事を開始しました。

    この区間は、踏切が9か所あり、鉄道開通以来、交通渋滞と踏切事故に悩まされてきた地域です。このため、市と大阪府そして近鉄がこれらの問題の解決や分断されていた地域の一体化を図るため、3.3キロメートルの高架化に着手し、このたび完成することになりました。

    折しも、今年は近鉄奈良線が大正3年に開業してからちょうど100年目の節目の年にもあたります。

    昭和39年にたくさんの市民の想いからスタートした近鉄奈良線の高架化は、50年の歳月を経て完成に至りました。開業以来、市民の重要な交通機関として、大いに市の発展にも貢献してきた近鉄奈良線が高架化により、さらに市民の利便性を向上させ、快適な生活を助けてくれます。

    問合せ先
    連続立体交差推進室 06(4309)3216、ファクス06(4309)3831

    喜びの声

    子育て中の人にもやさしいですね

    河内花園駅の西側に位置する市立岩田保育所に子どもを預けるため毎日踏切を利用している梅本路代さんは、「子どもが乗っているベビーカーの車輪が線路のすき間に落ちたり、踏切で足止めされたりすることがあり、不便を感じていました。高架化されて踏切がなくなるととてもうれしいですね」と笑顔で話していました。

    便利になりますね!!

    通学や外出時などに東花園駅西側の踏切を利用している府立花園高校2年生の楠侑真さんと吉田賢大さんは、「長い時には、2分~3分くらい待ったこともあります。踏切の中も狭くて自転車同士がぶつかりそうになることもよくありました。高架化されて踏切がなくなると便利になりますね」とうれしそうに話していました。

    駅前整備にも期待

    若江岩田商店街連合会の北澤壮夫会長は、「踏切がなくなると南北に分断されていた商店街がつながり、お客さんの移動もスムーズになって商店街にもいい影響が出ると思います。10月末には関連のイベントを予定していますので、ぜひ多くの方にお越しいただきたいですね。今後の駅前整備にも大きな期待をしています」と商店街の活性化へ期待を寄せていました。

    お問い合わせ

    東大阪市市長公室広報広聴室 広報課

    電話: 06(4309)3102

    ファクス: 06(4309)3822

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