市政だより 平成30年12月1日号 7面(テキスト版)
※JIS第1水準・第2水準にない一部の漢字は、JIS第1水準・第2水準の漢字で代用しています。
火災発生の危険性が増大! 歳末の火災予防に取り組もう
これからの季節は、空気が乾燥し、また暖房機器を使用する機会も増えることから、火災が発生する危険性が高まります。
少しの工夫で火災を防ぐことができます。この機会にできることから取り組みましょう。
市内の今年10月末現在の火災発生件数は112件で、そのうち52件が住居で発生しています。
慌ただしくなる年末、しっかりと火災を防ぎましょう。
大掃除
少しの工夫で 火災ゼロ!
大掃除のとき、忘れてはいけないのがコンセントに被ったほこりの掃除です。ほこりの被ったコンセントを放置しておくと、湿気などで通電し発火することがあります。これをトラッキング現象といい、大変危険です。大掃除は、家具や家電の裏に隠れたコンセントを掃除する絶好のチャンスですので、忘れずに行いましょう。また、家具などを移動させるときは、電気コードを踏みつけないように注意してください。傷ついたコードも火事の元です。
そして、大掃除で踏み台を用意したときこそ、住宅用火災警報器点検のチャンスです。点検は、ひもを引くかボタンを押すことで簡単にできます。アラームが鳴れば正常です。この機会に忘れず行いましょう。
なお、10月末現在の火災原因の2位は放火です。大掃除で出たごみは家の周りに放置せず、指定された日の朝に出すなど処分方法を守りましょう。
店舗では利用者の安全最優先で!
店舗では、年末年始のセールやイベントに備え、多くの商品などが準備されます。しかし、それらを避難口の近くや通路などで保管すると、万一のときに逃げ遅れなどの原因になることがあり、大変危険です。店舗では、利用者への安全の取組みを最優先にしましょう。
鍋料理、カセットガスに注意!
寒い日の鍋料理は格別ですね。しかし、カセットガスの処分には充分注意してください。使い終わったボンベの穴あけを台所で行い、残っていたガスに引火するケースが発生しています。室内でボンベの穴あけ作業は絶対にしないでください。
- 問合せ先
- 消防局予防広報課 072(966)9662~9663、ファクス072(966)9669
火災現場から間一髪の救出
人命救助を行った市民を表彰
人命救助を行った市内在住の辻西剛さん(56歳)に対し、11月9日、西消防署長から表彰状が贈られました。
辻西さんは外出先で火災を知り、状況を見に行くと現場は、建物から激しい火柱と黒煙が噴出している非常に危険な状態でした。消防隊がまだ到着していない状況で、住人の女性から「中に主人がいる」と知らされ、トイレの窓を見ると「火事や」という声とともに高齢の男性を発見。そこで、邪魔になっていた窓を枠から外し、同じく現場に駆けつけた消防団員とともに無傷で救出しました。消防隊到着時には、男性がいたトイレの周囲は炎に包まれた状態で、まさに間一髪の救出でした。
西消防署では、辻西さんの勇気ある行動に敬意を表し、表彰状を贈りました。
- 問合せ先
- 西消防署 06(6788)0119、ファクス06(6788)1374
脱衣場でヒヤリ、お風呂でぽかぽか
ヒートショックにご注意
「ヒートショック」とは寒暖差によって血圧が変動し、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす症状のことです。特に冬の風呂場で起こりやすく、寒い脱衣場で服を脱いだ際に血圧が上がり、熱い風呂に長時間つかって血圧が下がることによってヒートショックが生じます。入浴の際には脱衣場や浴室を暖かくして寒暖差をなくしましょう。また、体調が万全でないときや、お酒を飲んだ直後には入浴を控えるようにしましょう。
入浴中の事故は、意外に多く発生しています。家族が入浴中に異変を感じたときは、すぐに様子を見に行きましょう。万一、浴槽内で意識をなくしていたら、顔がつからないように浴槽の栓を抜いて、すぐに119番通報してください。
- 問合せ先
- 消防局警備課 072(966)9664、ファクス072(966)9669