平成27年消防広報 2・3面(テキスト版)
放火火災にご注意!
一人ひとりができる対策を
悪質な放火犯は、昼夜を問わず犯行におよびます。
一人ひとりが放火をされない環境をつくるようにしましょう。
放火火災を予防するためには
- 建物周辺に燃えやすいものを放置しない
- 自転車や単車は、路上に放置しない。また、前カゴなどに燃えやすい物を残さない
- 家庭ごみは、ごみ収集日の朝に指定場所に出す
- マンションの廊下などに燃えやすいものを放置しない
- 車庫や空き家、倉庫などの無人となる建物は、きちんと施錠する
- 建物の周辺は外灯などで明るくする
昨年9月以降に放火(放火の疑いを含む)による火災が頻発しました。これを受けて11月、消防局に放火火災防止対策本部を設置し、各消防署において放火火災防止対策に取り組んできました。その後放火による火災が減少傾向となったため、対策の成果があったものと判断して、今年1月に同本部を解散しました。
放火による火災は、自分たちの不注意や油断などから起こるものではなく、ほとんどの場合、他人が意図的に火をつけることによって起こるため、防ぐことは難しいと思われがちです。
しかし、皆さんのちょっとした心がけで、「放火されにくい環境」をつくることはできます。
消防局としては引き続き、日常的に放火火災防止対策を実施していきます。
まちぐるみで、放火火災を防ぎましょう。
火災予防条例を改正
催しでは消火器の準備・届出が必要となる場合があります
平成25年8月に起きた京都府福知山市の花火大会の火災では、多数の死傷者が発生しました。
市では、このような悲惨な事故を繰り返さないために、昨年、東大阪市火災予防条例の一部を改正し、祭礼、縁日、花火大会、展示会その他「多数の者の集合する催し(※)」では、次のことが必要となりました。
- 消火器の準備を
- 卓上こんろ、グリルなどの「火を使用する器具等」を使用する場合には、消火器を準備してください。
- 開設届出書の提出を
- 前述の「火を使用する器具等」を使用する露店などを開設する場合には、「露店等の開設届出書」を消防署に提出してください。
※多数の者の集合する催しとは、花火大会、校区でいくつかの団体が協力して開催されるイベント、大学の学園祭など、屋内外を問わず一定の場所に一時的に多数の者が集まることによって混雑が予想され、火災が発生した際に危険性が高い催しを指します。ただし、近親者のみで行うバーベキューや花見など、相互に面識のある人だけで行うイベントは対象外。
くわしくは消防局ウェブサイトをご覧ください。
- 問合せ先
- 予防広報課
消防フェア・消防訓練を実施
3月1日から春の全国火災予防運動
3月1日から7日までの間、全国一斉に春の火災予防運動が行われます。
空気が乾燥し火災が発生しやすいこの時期は、特に火災予防への理解を深め、火気の取扱いには充分に注意してください。
消防局では、市民や施設関係者に対し、防火意識を高めていただくため、次のとおり消防フェアや消防訓練を行います。
消防フェア・消防訓練
消防フェアでは、車両展示や煙避難体験、初期消火体験などを実施します。消防トライくん、消防ミライちゃんとの写真撮影もできます。
また、消防局、消防署、消防団が合同で訓練を実施します。日頃見ることの少ない消防隊員の活動や訓練をご覧ください。
- とき
- 2月27日(金曜日)10時~11時30分(訓練は11時から)
- ところ
- 近鉄花園ラグビー場正門前・噴水広場
- 問合せ先
- 予防広報課
消防訓練(西消防署)
老人福祉施設で施設関係者と消防機関との連携強化を目的とした訓練を実施します。
- とき
- 3月3日(火曜日)14時から
- ところ
- 介護老人保健施設「長田の里」(長田東1)
- 問合せ先
- 西消防署
林野火災特別警戒実施中
火気取扱いに気をつけよう!
この時期、山では枯葉や枯草が多くなり空気の乾燥が進みます。さらに、暖かくなるにつれて、ハイカーなどの入山者も多くなることから、山火事が発生する危険性が高まります。
そのため、市民の皆さんに対して、山火事予防意識を啓発し、警防対策を強化して山林などの保全と地域の安全を図ることを目的に、消防局では2月1日から5月6日までを「林野火災特別警戒期間」とし、次のことを重点的に実施しています。
- 林野周辺の住民や入山者などに対する防火意識の啓発
- 火災警報発令中における火の使用制限の徹底
- 林野所有者などに対する火災予防措置の指導強化
- 林野火災予防広報
- 警防体制の強化
林野火災を想定した訓練を行います
林野火災に対処するため、東大阪市消防局・消防団、生駒市消防本部・消防団が連携して林野火災を想定した訓練を実施します。
- とき
- 2月15日(日曜日)10時~11時30分
- ところ
- 聖天尊鷲尾山「興法寺」東側龍王池(上石切町2)周辺、生駒市境界
- 問合せ先
- 警備課
適正な取扱いのお願い
ガソリンによる事故を防ぎましょう
昨年、市内においてガソリンの誤った取扱いによる事故が発生しました。
ガソリンは取扱いを間違えると大惨事を引き起こすこともある危険なものです。ガソリンを取り扱う際には次のガソリンの性質を理解し適正に取り扱いましょう。
- 引火点はマイナス40℃程度と低く、非常に引火しやすい
- 揮発しやすく、その蒸気は空気より重いので可燃性の蒸気が低い所にたまりやすい
ガソリン貯蔵・取扱い時の留意事項
- ガソリンを取り扱っている周りで火気や火花を発する機械器具などを使用しない
- 貯蔵や取扱いは、直射日光の当たらない風通しの良い場所で行う
- 金属製容器で貯蔵し、容器は地面に直接置いて、静電気がたまらないようにする
- 容器からガソリンの蒸気が流出しないように、しっかりと蓋を閉める
- 金属製容器でガソリンを取り扱う際には、取扱説明書をよく読み、蓋を開ける前に圧力を抜き、こぼれないように注意する
- ガソリンを使用する機器の取扱説明書をよく確認し、安全上の留意事項を厳守する。特にエンジン稼働中の給油は絶対に行わない
- ガソリンを貯蔵、取り扱う際には、念のため消火器を準備する
- こぼしてしまった場合には、少量であっても除去して周りの火気使用を禁止し、立入りを制限する
- 問合せ先
- 予防広報課
なくそう放置ボンベ!
高圧ガスボンベ事故防止のために
消防局では、大阪府内の消防本部(局)や関係団体と協働して「放置ボンベ撲滅」に取り組んでいます。
自宅や職場の周りなどで、長期にわたり放置されている高圧ガスボンベや内容物の分からない高圧ガスボンベ(カセットボンベを除く)を発見した際は、消防局にご連絡ください。
※カセットボンベは、中身を使い切ってから市所定の「かん・ビン」の収集日に捨ててください。
高圧ガスボンベはこんなところで使用されています
- 飲食店
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- ビールサーバー用の炭酸ガスボンベ(緑色)
- 調理用のLPガスボンベ(ねずみ色)
- 酸化防止用の窒素ボンベ(ねずみ色)
- いけす用の酸素ボンベ(黒色)
- 事業所(主に工場・作業場)
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- 溶接用のアセチレンボンベ(褐色)や酸素ボンベ(黒色)
- 一般家庭
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- 調理、湯沸かし用のLPガスボンベ(ねずみ色)
- 在宅酸素療法用の酸素ボンベ(黒色)
- 熱帯魚水槽での水草育成用の炭酸ガスボンベ(緑色)
高圧ガスボンベを使用している方へ
使用しなくなり、ほこりを被っている高圧ガスボンベは、購入先(高圧ガス販売事業者)へ返却しましょう。
また、使用しているボンベの状態を一度確認してみましょう。次のようなボンベの異常を確認した際は、すぐにボンベの購入先(高圧ガス販売事業者)に相談しましょう。ボンベが破裂するなど重大な事故につながる恐れがあります。
- 錆ついている
- へこんでいる
- 膨らんでいる
- 大きなキズがある
- バルブが歪んでいる
- 問合せ先
- 予防広報課