市政だより 平成26年11月1日号 8・9面(テキスト版)
新市民会館整備基本構想を策定
鼓動・協働・躍動 ワタシをうごかす場所 ワクワク・感動工場
市では、このほど市民会館・文化会館の老朽化に伴い整備する新市民会館の基本コンセプトと必要機能などをまとめた「新市民会館整備基本構想」を策定しました。
今後は、平成31年度の完成をめざし、着実に事業を進めていきます。
基本構想の全文は市ウェブサイトに掲載しています。
- 問合せ先
- 新市民会館建設室 06(4309)3018、ファクス06(4309)3826
文化芸術の創造と発信の拠点へ
昭和42年に建設された市民会館と文化会館は、これまで市民の文化芸術活動の拠点として、また豊かな暮らし、交流などを実現する場として、広く活用されてきました。しかし、築後50年近くが経過していることから、老朽化が進行し、耐震性についても課題となっていました。
このことから市では、市民会館と文化会館の機能を集約し、中核市・東大阪市のシンボルにふさわしい文化芸術の創造と発信の拠点となる新市民会館を整備することを決定し、このほど「新市民会館整備基本構想」を策定しました。
同基本構想は、市の現状や市を取り巻く状況を分析し、市民の意見を把握するとともに、懇話会や庁内検討委員会で議論と検討を重ねたうえ、パブリックコメントを経て策定しています。
基本的な考え方
新市民会館の基本的なあり方を次の3つにまとめました。
- 1.文化と芸術が生まれる空間
- “いま私たちの目の前で生まれ・皮膚に響き・心が震える”――そのような感動や共感を体験できるとともに「わたしたちのまちの会館」として、市民に末永く愛される文化芸術の殿堂とする取組みを進めます。
- 2.人とまちと文化を結ぶ交差点
- 一人ひとりが文化芸術の感動を体験できる空間とするとともに、多くの人々がつながり、交流し、広がるような場や機会の提供を図ります。施設利用時以外も施設内外で人々が気軽に集えるよう、まちとの関わりを創出します。
- 3.創造を発信する拠点
- 文化芸術の創造の主体である市民が、自主性・創造性を充分に活かし、“演奏したい、表現したい、チャレンジしたい”という思いを発揮できるような拠点とします。また、市外からも訪問されるような特色ある取組みを行い、本市の都市魅力を全国に発信します。
基本コンセプト
- 鼓動・協働・躍動 ワタシをうごかす場所 ワクワク・感動工場
- 文化芸術に触れ「鼓動」を感じる。人と何かにいっしょに取り組む「協働」の喜びを得られる。表現・創造・成長する「躍動」の舞台となる。
- それらを実現するため多くの人々が訪れ、その喜びが日々のエネルギーとなる施設をめざします。
「モノづくりのまち東大阪」の町工場が挑戦心・創造性を育み、ナンバーワン、オンリーワンを達成したように、新市民会館では市民が文化芸術と出会い、生み出し、育てることのできる、ワクワクするような施設となることをめざします。
新市民会館は「感動」を生産する「工場」となることをイメージしています。
新市民会館概要
- 主な導入機能
- 大ホール、小ホール、リハーサル支援、展示、大小会議室、屋外緑地など
- 建設予定地
- 御厨南二丁目(旧中央病院跡地)
新市民会館整備基本構想〈概要〉
基本的な考え方
- 文化と芸術が生まれる空間
- 人とまちと文化を結ぶ交差点
- 創造を発信する拠点
基本コンセプト
鼓動・協働・躍動 ワタシをうごかす場所 ワクワク・感動工場
新市民会館の必要機能
基本コンセプトを実現するために、ハード面はソフト面を後押しすることを念頭に一体として整備を図る
- ハード面〈主な導入機能〉
-
- 市民の多彩な文化芸術活動に対応する大ホール・小ホール系機能
- 幅広い舞台芸術活動などを支えるリハーサル支援系機能
- 市民の発表の場などに対応する展示系機能
- さまざまな目的に応じて利用できる大小会議室機能
- まちから施設へとつなぎ、市民が集い、交流できる屋外緑地機能 など
- ソフト面〈主な管理運営方針〉
-
- 利用者に「また来たい」と思っていただけるよう、満足感の向上を図る
- 市民、NPO、大学、芸術家、企業などとコミュニケーションしながら信頼関係を築き、協働で取組みを進める
- 未来の担い手である青少年の育成や若手アーティストの活動を支援する
- 他市から訪れていただけるような特色ある取組みを行い、東大阪市の都市魅力を全国に発信する など
整備スケジュール
- 基本構想・基本計画(平成25年度第2四半期~26年度末)
- 事業手法検討(平成26年度第4四半期ごろ~27年度第4四半期ごろ)
- 提案募集(平成27年度第3四半期ごろ~28年度第3四半期ごろ)
- 民間事業者による設計・工事(平成28年度第3四半期ごろ~31年度第3四半期ごろ)
今年度中に、この基本構想を踏まえ、施設のより具体的な内容を検討する基本計画の策定を行い、平成31年度の完成をめざして整備を進めていきます。
元市議・大辻二三一さんが250冊の書籍を寄贈
読書を通じて強く優しい心を育んで
このほど、元市議会議員の大辻二三一さんが、日本の歴史や文学、世界の思想に関する書籍など計250冊を市へ寄贈されました。
大辻さんは、昭和58年から7期28年間にわたって市議会議員として主に教育行政に尽力され、平成24年の秋には旭日小綬章を受章されました。
受章から3年を迎えられた大辻さんは、若い人たちをはじめ多くの市民の皆さんに読書に親しんでもらえたらと、文化庁監修の国宝全15巻や日本文学全集など自宅に所蔵されていた計250冊の書籍の寄贈を決められました。大辻さんは「子どもの読書離れが懸念されているので、特に子どもたちに目を向けてほしいです。読書を通じて忍耐強く、優しい心をもってほしいですね」と話していました。
寄贈を受けた書籍は、花園図書館で所蔵し、随時閲覧や貸出しを行い、青少年の健全育成や生涯学習などに役立てていきます。
オリジナル年賀ハガキを販売
トライくんで新年のご挨拶
市の魅力をアピールするため、東大阪商工会議所の協力で市マスコットキャラクター「トライくん」をデザインしたオリジナル年賀ハガキ3万枚を販売します。年賀ハガキは、宛名面にオリジナルデザインを印刷、裏面は白紙のインクジェット紙です。
市の魅力発信に、ぜひご協力ください。
- 販売日・場所
-
- 11月14日(金曜日)9時~17時30分=市役所本庁舎1階ロビー、イオン東大阪店2階
- 17日(月曜日)以降9時~17時30分(土・日曜日、祝休日を除く)=東大阪商工会議所
- ※完売次第終了。予約不可。
- 販売価格
- 1枚52円
- 販売枚数
- 3万枚
- 問合せ先
- 企画室 06(4309)3101、ファクス06(4309)3826
トライくん壁紙
パソコンの壁紙として使用できるトライくんをデザインしたデータ(年賀ハガキのデザインとは異なる)を市ウェブサイトからダウンロードできます。ぜひご利用ください。
市立総合病院
12月1日から変更
整形外科が紹介予約制になります
12月1日から市立総合病院の整形外科の外来診療を「紹介予約制」とし、救急の場合を除き、初診は原則として紹介状(診療情報提供書)を持参した方のみとなります。この制度は、総合病院と地域医療機関との連携強化と機能分化を図り、良質な医療を効率的に提供するために実施するものです。
紹介予約制となることにより、総合病院の整形外科の初診を希望する方はまず、お近くの整形外科医療機関(地域医療機関)を受診してください。地域医療機関で診察の結果、総合病院での急性期医療が必要な場合には、地域医療機関の医師が紹介状を作成します。総合病院では、紹介内容に従い最も適切な専門分野の整形外科医の医療を予約のうえ、受診していただき、病状が一段落すれば、地域医療機関へ逆紹介することになります。
なお、紹介状なしで総合病院に来院した方には、かかりつけ医コーナーで地域医療機関を紹介することになります。
また、紹介状を用意する時間的余裕がなく、救急対応が必要な場合や総合病院の整形外科受診中で次回予約時までに病状が悪化した場合、地域医療機関受診中に手術などの急性期医療が必要となった場合は、これまでどおり、適切に診療します。
総合病院は、入院治療を必要とする重症救急患者の医療を担当する二次救急指定病院です。今後は本来の役割をさらに充実させ、より良い医療提供を実施していきます。
理解と協力をお願いします。
- 問合せ先
- 市立総合病院医事課 06(6781)5101、ファクス06(6781)2194
教えて!西嶌院長
総合病院ってどんなところ?
市立総合病院の機能や取組みを西嶌院長が定期的に紹介します。
がん診療連携拠点病院として
市立総合病院は、平成15年より国が指定する「地域がん診療連携拠点病院」に認定されています。
これは、がんの患者さんが病状に応じた適切な治療を受けることができるよう、がん対策基本法などにおいて、二次医療圏に原則1か所指定されるもので、中河内二次医療圏(東大阪・八尾・柏原)では、当院がその認定を受けています。
当院では、がんの患者さんに対し、手術、放射線治療、化学療法を組み合わせた集学的治療および緩和ケアも提供できる体制を整えています。
大阪府には、国が指定する18の「地域がん診療連携拠点病院」のほかに、府が指定する42の「がん診療拠点病院」があります。当院は、協議会などを通じてこれらの拠点病院と連携することにより地域全体のがん診療の充実を図っています。また、地域の病院や診療所との連携を深め、国の「地域がん診療医療拠点病院」としての役割を果たしていきます。
がん相談支援センター
当院では、がんに関する相談を受け付ける「がん相談支援センター」を設置しています。
相談員が話を聞き、必要に応じて院内のスタッフと連携しながら、患者さんやご家族の疑問・不安・悩みを解決するお手伝いをしています。
- 相談電話
- 06(6783)3466(平日9時~16時)
- 問合せ先
- 市立総合病院総務課 06(6781)5101、ファクス06(6781)2194
救急救命センターと合同訓練
10月16日、総合病院と大阪府立中河内救命救急センターとの合同災害訓練を実施し、両病院の医師や看護師など約140人が参加しました。
訓練は、高速道路上で4台の大型バスが多重衝突事故を起こし、多数の負傷者が発生したとの想定で実施。今回は、各部門からの情報に対し、災害対策本部の職員が的確な意思決定、指揮命令が下せるかどうかに重点をおき、訓練を進めました。また、災害対策本部が、前進指揮所との連絡を密に行い、各エリア(重症・中等症・軽症・仮設病棟・非常時の患者優先度を決定するトリアージ)の状況を常に把握するための訓練も行いました。今年で4回目ということもあり、それぞれの担当者がステップアップできた訓練となりました。
訓練に際し、来院されていた患者さん、入院中の患者さん、ご家族の皆さん、ご協力ありがとうございました。
- 問合せ先
- 市立総合病院総務課 06(6781)5101、ファクス06(6781)2194