ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

東大阪市

あしあと

    平成21年消防広報 2・3面(テキスト版)

    • [公開日:2015年2月12日]
    • [更新日:2015年2月12日]
    • ID:2375

    ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

    火災を予防するのはあなたです できることから始めよう

    平穏な日常を一瞬にして壊してしまう火災。

    ひとたび火災が発生すると貴重な財産だけでなく、尊い生命にまで危険をおよぼします。

    まさか自分が―。

    放火だから防ぎようがない―。

    その前にもう一度確認してください。

    身の回りから火災の芽を摘むことができるはずです。

    知っていても起こる火災

    平成20年中の火災原因をみると、私たちの生活の身近なところにある「たばこ」「こんろ」「ストーブ」が原因で、火災が何件も発生しています。

    「たばこの吸殻をきちんと始末する」「なべに火を点けたままその場を離れない」「ストーブの上で洗濯物を乾かさない」といっただれでも知っているようなことがきっかけで、火災が起こっているのです。

    「消したつもり…」「ちょっと目を離していて…」といった不注意から発生している火災は、「防ぐことができる火災」です。

    尊い生命、大切な財産を奪う火災を防ぐため、火の取扱いや後始末には充分注意してください。

    放火は防げます

    放火による火災は、全国的にも増加傾向にあり、本市でも、平成に入り毎年「放火(疑い含む)」が火災原因のワースト1になっています。

    放火による火災は、意図的に火をつける犯罪行為であることから、防ぐのは難しいと思われがちです。

    しかし、一人ひとりのちょっとした心がけで、放火は防ぐことができます。

    「放火されない、放火させない、放火されても被害を大きくさせない」環境をつくるには、一人ひとりが自ら住宅や事業所、その周辺をチェックして、放火による火災の危険度を把握することが大切です。

    地域が一体となって継続的な対策を講じていることが分かる場所は、放火をしようとする者に対して、見られているという「抑止力」が働き、放火行為を防ぐことが期待できます。

    ちょっとした対策を講じることが、放火火災の防止につながります。

    火災予防条例により住警器設置を義務付け

    日本では、建物火災により亡くなった人の大部分が住宅火災によるもので、5年連続1000人を超える人が亡くなっています。

    その中でも就寝中の逃げ遅れによるものが多いことから、火災予防条例により平成18年6月1日から、一般の住宅には住宅用火災警報器(住警器)を設置することが義務付けられました(既存の一般住宅については平成23年5月31日までに設置)。

    住警器は、現在、煙式と熱式の2種類の感知器が電器店やホームセンターなどで販売されています。東大阪市火災予防条例では、煙式の感知器設置を義務として定めています。

    通常、火災が起こる場合、まず煙が出てから炎が出るので、より早く火災を発見でき、一般的にも煙式は感知の精度が高いとされているからです。

    効果は実証されています

    アメリカでは、1970年代後半、火災によって毎年約6000人の死者が発生していましたが、住警器の設置が義務化され、普及率が90%を超えた2002年には、死者数が3000人とほぼ半減しました。イギリスにおいても同様の結果がみられており、住警器は住宅火災による犠牲者を減らすため有効な役割を果たすことが実証されています。

    また、国内でも住警器の警報音により早期に火災に気付き「無事に避難できた」「初期消火に成功した」といった奏功事例が報告されています。住警器の設置は住宅防火対策の「切り札」と言えるのです。

    設置が必要となるおもな場所

    設置が必要となるおもな場所は次のとおりです。

    • 就寝の用に供する居室(寝室)
    • 寝室がある階の階段の上端
    • 7平方メートル以上の居室が5部屋以上ある階の廊下

     ※高温の煙は階段などを伝い、上階にまで広がるため、下階で発生した煙を感知することができる煙式感知器が義務となります。

    住警器は、火災を早期に発見し被害の低減を図るものです。住宅火災による死者や被害をなくすため、1日も早い住警器の設置をお願いします。

    平成20年中の火災原因(総火災件数184件)

    火災原因別上位

    放火(疑い含む) 73件
    たばこ 23件
    こんろ 21件
    電気機器(充電器など) 7件
    火遊び 7件
    ストーブ 6件
    電気装置(コンデンサーなど) 6件

    火災原因ごとの内容

    たばこが原因の火災例

    • 不適当なところに捨て置く 13件
    • 火源が転倒落下する 8件

    こんろが原因の火災例

    • 放置する、忘れる 13件
    • 考え違いにより使用を誤る 3件

    ストーブが原因の火災例

    • 可燃物が火源の上に転倒、落下 3件

    家のまわりの危険度チェック

    次のチェックシートで、家のまわりの危険度を確かめてみましょう。

    次ページに回答を掲載しています。該当すれば配点を足して、各項目の得点をレーダーチャートで確認してください。

    危険度チェックシート

    1. 家の前の道路は、おもに近隣者だけが通りますか? はい・いいえ
    2. 付近の道路は、深夜でも人通りがありますか? はい・いいえ
    3. 家の前の道路には、街路灯が設置されていますか? はい・いいえ
    4. 自宅付近で、放火が発生したこと(聞いたこと)がありますか? はい・いいえ
    5. 付近で暴力事件、ひったくり、痴漢などが発生したこと(聞いたこと)がありますか? はい・いいえ
    6. 門扉には、夜間鍵をかけていますか? はい・いいえ
    7. 道路に面した車庫や物置には、夜間鍵をかけていますか?(道路に面していない場合は「はい」) はい・いいえ
    8. 敷地内に、他人が簡単に入れないようになっていますか? はい・いいえ
    9. 侵入監視センサー、熱線センサー付き照明器具のいずれかを設置していますか? はい・いいえ
    10. 深夜でも、玄関灯や門灯をつけていますか? はい・いいえ
    11. 長期に留守をする場合、新聞配達を止める、室内の照明をつけておくなどの放火対策をとっていますか? はい・いいえ
    12. 建物のまわりや(マンションの場合)共用の廊下・階段に新聞や雑誌など燃えやすい物を置かないようにしていますか? はい・いいえ
    13. ごみは、回収日の決められた時間帯に出すようにしていますか? はい・いいえ
    14. 郵便受けの新聞などは、早めに取り込んでいますか? はい・いいえ
    15. 自転車・バイクのカゴなどに燃えやすい物を放置しないように気をつけていますか?(自転車などを持っていない場合は「はい」) はい・いいえ
    16. 車両・バイク・自転車のボディカバーは防炎製品を使用していますか?(車両などを持っていない場合は「はい」) はい・いいえ
    17. 家庭内に消火器などを設置していますか? はい・いいえ
    18. 消火器などの使用方法は、自分を含め家族の皆さんが知っていますか? はい・いいえ
    19. 付近に監視カメラなどの放火対策用機器が設置されていますか? はい・いいえ
    20. 住宅用火災警報器を設置していますか? はい・いいえ
    21. 火災発生時の119番通報について、家族や隣近所と話し合ったことがありますか? はい・いいえ
    22. 隣近所と気軽に声をかけ合っていますか? はい・いいえ
    23. 特に宿泊するような外出時には、隣近所に声をかけていますか? はい・いいえ
    24. 隣近所と放火防止の取組みについて話し合ったことがありますか? はい・いいえ
    25. 家族と放火防止のための話し合いをすることはありますか? はい・いいえ
    26. 地域で火災予防講習会などがあれば参加しますか? はい・いいえ

    救える命を救うため 一人ひとりにできること

    突然、目の前で大切な人の命の危険を感じたら、あなたはどうしますか?

    救急車は呼びました。

    しかし、救急車の到着時間は、全国平均でも約7分。救急車が到着するまでの間に、あなたにもできることがあります。

    救える命を救うために、救命処置を身に付けませんか。

    救命処置を身に付けよう

    突然のけがや病気に襲われたときに、家庭や職場でできる手当てのことを「応急手当」といいます。病院に行くまでに応急手当をすることで、けがや病気の悪化を防ぐことができます。

    今まで元気だったのに突然心臓や呼吸が止まってしまったというような場合に、近くに居合わせた人ができる命を救うための応急手当のことを「救命処置」といいます。

    心臓や呼吸の止まった人の治療は1分1秒を争い、命の助かる可能性は約10分の間に急激に少なくなっていきます。

    このようなときはまず、「119番通報」してください。

    しかし、救急車が到着するまでには、全国平均でも約7分はかかります。この間に居合わせた人にもできることが、救命処置の中の「心肺蘇生法」と「AEDの使用」です。

    心肺蘇生法は、胸を強く圧迫する「胸骨圧迫」と息を吹き込む「人工呼吸」を繰り返すことで、止まってしまった心臓や呼吸の動きを助けます。

    AED(自動体外式除細動器)は、心臓に除細動(電気ショック)を与えるための機器で、コンピューターが自動で除細動が必要かどうかを判断し、音声メッセージで使用の手順を指示してくれます。

    AEDは簡単に使うことができます

    AEDは市内すべての市立保育所、幼稚園、小・中学校、高校と市役所や行政サービスセンターなどに設置しています。また、民間の施設でも設置が進んでいます。

    AEDは、簡単に使うことができ、善意でAEDを使用した際の免責規定は、民事、刑事法とも、悪意や重過失がない限り責任を問われることはない、という見解が厚生労働省より出されています。

    簡単に使えるからこそ、より多くの命を救うことができます。ぜひ、AEDの使用方法を学びましょう。

    救命講習に参加を

    市内の各消防署では、「心肺蘇生法」と「AEDの使用」を中心とした普通救命講習会を定期的に行っています。

    また、30人程度(少人数も可)が集まれば、相談に応じて随時実施することもできます。

    自治会や事業所、近所のグループなどで、救命講習を受講してください。

    救命処置の手順

    1. 肩を叩きながら大きな声で呼びかける。
    2. 反応がなければ大きな声で助けを求める。可能ならばAEDの搬送を依頼する。
    3. あごを上げ気道を確保しながら、呼吸を確認する。胸の動きを目で見て、息の音を耳で聞き、吐息を頬で感じる。正常な呼吸がなければ、直ちに心肺蘇生を開始する。
    4. 人工呼吸を2回行う。胸の動きを見ながら1秒間吹き込む。うまく胸が上がらなくても2回までとする。
    5. 直ちに胸骨圧迫を行う。両乳頭を結ぶ線の中央(胸の中央)を圧迫する。圧迫は1分間に100回のペース。胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を繰り返す。
    6. AEDが到着すれば、心肺蘇生を続けながらパッドを装着する。
    7. AED装着後、電源を入れると、電気ショックが必要か、心電図を解析して判断する。電気ショックを与えるときは体に触れないよう、操作する人は注意を促す。
    8. 電気ショックの有無に関わらず、直ちに心肺蘇生を再開する。AEDは外さず、心肺蘇生を5サイクル行う(1サイクル=胸骨圧迫30回+人工呼吸2回)。

    悪質な訪問販売にご注意を

    最近、市内でも消火器や住宅用火災警報器の悪質な訪問販売が発生しています。充分に注意してください。

    一般の家庭では

    • 消火器の設置が義務になった=「×」一般住宅に消火器の設置の義務はありません。万一に備えて置いてあることが望ましいです。
    • 住宅用火災警報器の設置が義務になった=「○」平成18年6月1日から住宅用火災警報器の設置が義務付けられました。既存の住宅には平成23年5月31日まで猶予期間はありますが、早めに設置しましょう。価格は機能などによりさまざまですが、国の規格に適合したものは5000から1万円程度で、電器店やホームセンターで購入できます。
    • 消防署から販売に来た、消防署から委託を受けている=「×」消防署では販売のあっ旋などは一切行っていません。怪しいと思ったときはお近くの消防署までご連絡ください。

    事業所などでは

    消火器の点検に来ました=いつも取引のある業者ですか?

    悪質業者は出入りの業者を装い、契約書にサインを求め、話をしている間に勝手に点検をするなどして、高額な請求をしてきます。対応は責任者などが行い、窓口などでサインや捺印をしないよう徹底しましょう。

    火災警報器はNSマークのあるものを

    住宅用火災警報器は、NSマークが表示されたものを選びましょう。NSマークは国の規格に適合していることを示すマークです。

    ヒートショック 一番風呂にご注意を

    寒い時期に増える救急事案が風呂場での事故です。その原因の一つに「ヒートショック」があります。

    ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧や脈拍が急変動することで、寒いこの時期の風呂場がこれにあたります。脱衣所と浴室との温度差は、血管を著しく伸縮させるとともに、血圧や脈拍を大きく変動させ、脳梗塞や脳出血といった深刻な事態を引き起こす恐れがあります。

    深刻な事態を引き起こさないためにも、次のことに気をつけて、ヒートショックを予防しましょう。

    • シャワーを使用して高い位置から浴槽にお湯をためる
    • 寒い時期は脱衣所と浴室を充分暖かくしておく
    • 風呂の温度は38度から40度くらいの低めに設定しておく
    • 高齢の方や高血圧の方の一番風呂を避ける

    風呂場での事故は、患者が湯船の中であったり、発見が遅れたりと救命に困難を極めます。

    高齢の方やその家族の皆さんにお願いです。できるだけ脱衣所や浴室を暖かくし、「時々声をかけてあげる」といった心遣いで事故を減らしましょう。

    お問い合わせ

    東大阪市市長公室広報広聴室 広報課

    電話: 06(4309)3102

    ファクス: 06(4309)3822

    電話番号のかけ間違いにご注意ください!

    お問い合わせフォーム