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東大阪市

あしあと

    市政だより 平成21年新年号 6・7面(テキスト版)

    • [公開日:2014年9月20日]
    • [更新日:2014年9月20日]
    • ID:1917

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    宇宙への挑戦 今、夢が現実に

    人工衛星に夢を託した人々のメッセージを紹介

     “苦しい時こそ夢を持たなアカン!”

     7年前、「不況に苦しむ関西を活気づけ、若い世代へモノづくりを伝えたい」と町工場の職人たちが、専門家や学生たちと力を合わせて挑んだ人工衛星の開発。その道のりの中で得た開発メンバー一人ひとりのモノづくりへの熱い思いを紹介します。

     SOHLA―1は、一辺が約50センチメートルの立方体で重さが約50キログラム。雷が放つ電波を受信する雷観測実験と多目的小型人工衛星の先行実験として打ち上げられます。

     打ち上げ後、正式に「まいど1号」と名付けられます。(c)JAXA

    • 2002年
       4月 東大阪宇宙関連開発研究会・準備研究会が発足
       7月 東大阪宇宙関連開発研究会を設立
       12月 東大阪宇宙開発協同組合(SOHLA)を設立 人工衛星SOHLA―1の愛称が「まいど1号」に決まる 大阪活力グランプリを受賞
    • 2003年
       7月 SOHLAがクリエイション・コア東大阪に事務所を開設
       10月 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から人工衛星開発の委託事業が開始し、雷観測をすることが決まる 大阪大学と大阪府立大学との共同研究が始まる
       12月 人工衛星の開発が始まる
    • 2004年
       4月 サポーター会員の募集が始まる
       5月 独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)との間で技術支援協定を締結
       9月 SOHLA―1構造モデルの製作が始まる
    • 2005年
       1月 シンボルキャラクター「デッケルくん」が誕生
    • 2006年
       11月 SOHLA―1フライトモデルの組み立てが完了
    • 2007年
       5月 H―2Aロケットに搭載する衛星として選定される
    • 2008年
       3月 SOHLA―1が完成
       4月 SOHLA―1に宇宙無線の予備免許が交付される
       8月 SOHLA―1が打ち上げ前試験のため、筑波宇宙センターへ搬送
       10月 サポーター会員の名前をプレートに刻印
       11月 応援キャラクター「ワッショくん」が誕生
       12月 筑波宇宙センターでプレートを取り付け 種子島宇宙センターへ搬送

    SOHLA専務理事 棚橋秀行さん (棚橋電機株式会社代表取締役)

     メディアに注目され始めた当初は嬉しかったけど、計画はなかなか進まずプレッシャーだけが大きくなり、何度も挫折しかけました。でもそんなとき、若者が集まりだしたんです。外国語が堪能だったり、ITを駆使してくれたり、それまでになかった方法で知らず知らずのうちに若者たちがひっぱってくれていた。何事も最初から無理だと思わずに挑戦することが、成長につながると思いますね。

    SOHLA理事長 今村博昭さん (日本遠隔制御株式会社常務取締役)

     町工場のおっちゃんの夢が、日本の暗い空気を打ち破り、「よっしゃがんばるで!」と全国の中小企業の大きな希望と力になってくれると嬉しいです。

     また、若者たちにモノづくりのすばらしさを知ってもらい、後に続いてほしいですね。

     打ち上げはゴールではなくあくまでも通過点。これからも力を合わせて乗り越えていきたいです。

    SOHLA副理事長 杦本日出夫さん (株式会社大日電子代表取締役)

     宇宙機器は難しい技術で手が出ないと思っていました。だけど試行錯誤を重ね、自分たちの技術に少し、また少しと手を加えることによって「つくれる」ことがわかり、自信がわいてきました。

     衛星づくりで培ったチャレンジ精神は、今後も大事にしていきたいですね。

    SOHLA理事 竹内修さん (株式会社ニッシン代表取締役)

     今振り返れば、私たち中小製造業者にとって、衛星開発はとてつもなく技術水準のハードルが高く、苦難の連続でした。その分完成したときの喜びはひとしおでしたね(笑)。

    野田晴子さん 松岡尚美さん (SOHLA事務局)

     関西のモノづくりを元気づけるきっかけになるといいですね。

    岡田貴紀さん (株式会社大日電子設計グループ)

     学生のときからSOHLAに入っていたので活動期間は4年になります。

     学生のころの私にとっては、わからないことだらけでしたが、周りの方に教えてもらいながら無線通信機を製作しました。

     SOHLAでの活動がきっかけで、今は株式会社大日電子の社員になりました。学んだことをいかして技術者としてがんばります。

    古川琢也さん (大阪府立大学大学院工学研究科)

     宇宙に興味があったぼくは、CMで「まいど1号」のことを知り、大阪府立大学が協力していることもあって、広島県から出てきました。

     大学で学ぶのとは別に、職人さんたちと直接話ができることがとても新鮮で、「モノづくりが日本を支えているんだ」と思いました。この経験はとても大きな財産となりましたね。

    河前拓郎さん (棚橋電機株式会社設計)

     数日間24時間体制での熱真空試験や筑波宇宙センターでの振動試験など、宇宙環境で衛星が正常に機能するかを試しました。

     一つの大きなプロジェクトに向かって、みんなで協力しあいながら成しとげることができたという経験を今後のモノづくり人生でいかしていきたいです。

    森本健志さん (大阪大学大学院工学研究科講師)

     今まで地上で雷観測をしてきましたが、“宇宙から雷観測がしたい”と思うようになり、それが初めて形になるのが「まいど1号」です。

     衛星に乗せる装置をつくるとき、アイデアや見本さえあればすぐにつくってくれた町工場のおっちゃんが持つ技には驚かされました。

     「まいど1号」が宇宙に飛び立ってからが私の仕事なので、とてもワクワクしています。

     

    SOHLA組合員

    • 株式会社アオキ
    • 三恵ハイプレシジョン株式会社
    • サンコー精機株式会社
    • 新和商事株式会社
    • 株式会社大日電子
    • 棚橋電機株式会社
    • 株式会社ニッシン
    • 日本遠隔制御株式会社
    • 日本データシステム株式会社

    まいど1号打ち上げ記念 プレミアム付き商品券1月16日から発売!

     東大阪市小売商業団体連合会が発行するプレミアム付き商品券「まいど1号記念券」が、市内28か所の特設販売所で1月16日(金曜日)から一斉に発売されます(完売次第終了)。ぜひご利用ください。

     商品券は、1枚500円の金券22枚セット(1万1000円分)を1万円で買うことができ、1割お得。市内の登録店(店頭にポスターで表示)で使用できます。なお、購入は1人3万円分までで、商品券の有効期限は3月8日(日曜日)です。

    特設販売所

    • 石切地区=新鮮館ジェイエフ石切石切駅前店、新鮮館ジェイエフ石切前
    • 瓢箪山地区=サンロード瓢箪山情報プラザ前、ジンジャモール商店街事務所前、マインサービスカウンター
    • 鴻池地区=フレッシュタウン鴻池ラッキー前
    • 花園地区=じゃんぼ花園食鮮館前、パザパ花園前
    • 若江岩田地区=岩田中央商店街旧西角書店前、フレッシュシンワ前、若江岩田忠霊塔前
    • 徳庵地区=徳庵商連会事務所
    • 稲田地区=稲田商店街コミュニティーホールハローイナダ
    • 小阪地区=近鉄河内小阪駅改札前
    • 布施地区=スバルタウンFUSE正面入口、広小路商店街、広小路東商店街中央、広小路南商店街中央成協信用組合前、ヴェル・ノール布施入口、ブランドーリふせ1番街入口、ブランドーリふせ2番街中央、ブランドーリふせ3番街中央、ブランドーリふせ4番街イベント広場、布施本町通り商店街中央美粧館前、フラワーロード本町催会場、ロンモール布施専門店街2階入口
    • 大蓮金岡地区=大蓮北本通商店街振興組合事務所、東大阪市金岡商店会事務所

     ※商品券取扱店も募集しています。くわしくはまいど1号記念券事務局(06・6787・8300)へお問合せください。

    問合せ先

     商業課 06(4309)3176、ファクス06(4309)3846

    夢に挑戦しませんか

    ビジネスプラン発表会

     人工衛星「まいど1号」の打ち上げを記念して、航空・宇宙関連をはじめとする大阪の中小企業の底力と技術力をアピールするビジネスプラン発表会を開催します。

    とき
     1月14日(水曜日)午後2時から5時30分

    ところ
     クリエイション・コア東大阪南館技術交流室

    内容
     講演「東大阪発人工衛星が宇宙へ」SOHLA理事長・今村博昭さん
     プレゼンテーション
     商談会個別商談コーナー
     GPS付き自走式ロボット「クリコアビークル」(写真)のデモンストレーション
     製品のパネルやパンフレットの展示

    申込方法
     クリエイション・コア東大阪ホームページ(http://www.m-osaka.com/jp/event/)に掲載している申込書に必要事項を書いて、ファクスで

    申込み・問合せ先

     クリエイション・コア東大阪06(6748)1011、ファクス06(6745)2362

    生の声を直接届けたい SOHLA関係者が講演

     SOHLA関係者が講演会に出向き、人工衛星打ち上げプロジェクトについてお話します。プロジェクトの発足から現在までの歩みと人づくり、モノづくりへの情熱を聴いてみませんか。

    申込方法
     SOHLAホームページ(http://www.sohla.com/)に掲載している申込書に必要事項を書いて、ファクスで

    申込み・問合せ先

     東大阪宇宙開発協同組合(SOHLA) 06(6747)8081、ファクス06(6747)8095

    まいど1号 打ち上げ記念パネル展

     人工衛星「まいど1号」の模型やパネルを展示します。

    とき
     1月6日(火曜日)から3月18日(水曜日)

    ところ
     市役所1階ロビー

    問合せ先

     モノづくり支援室 06(4309)3177、ファクス06(4309)3846

    人工衛星打ち上げを応援! 市内各駅にポスターを掲示

     東大阪商工会議所では、東大阪の夢・人工衛星「まいど1号」打ち上げの機運を盛り上げるため、会議所にのぼりなどを設置するとともに、打ち上げ予定日を掲載したポスターを1月15日から市内各駅に掲示します。いっしょに応援しましょう。

    問合せ先

     東大阪商工会議所 06(6722)1151、ファクス06(6725)3611

    お問い合わせ

    東大阪市市長公室広報広聴室 広報課

    電話: 06(4309)3102

    ファクス: 06(4309)3822

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