市政だより 令和2年8月15日号 別紙4面(テキスト版)
80歳になっても自分の歯を20本以上保とう
いつまでも自分の歯でおいしく楽しい食事を
健康な歯を保つために
自分でできるお口のチェックをしてみよう!
高齢になっても、自分の歯を充分に保持し、食べる楽しみを享受できるよう、日頃からお口の健康を保ちましょう。
歯を失う原因の多くはむし歯や歯周病です。特に歯周病は自覚症状がほとんどなく進行するため、定期的に歯科健診を受け、早期発見することが重要です。
まずは自分でできるセルフチェックをしてみましょう。
「8020(ハチ・マル・ニイ・マル)運動」とは・・・
「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。「80」は男女をあわせた平均寿命のことで「生涯」を意味し、「20」は「自分の歯で食べられる」ために必要な歯の数を意味しています。だいたい20本以上の歯が残っていれば、硬い食品でもほぼ満足に嚙めるといわれています。
※自分の歯でなくても、義歯などによりある程度の咀嚼機能の回復は可能です。
むし歯のセルフチェック表
☐冷たいものが染みる
☐歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい
☐舌や歯ブラシの毛が歯に引っかかる
☐食事や歯磨きのときに痛みがある
☐部分的に歯が黒くなっている
☐歯に穴が開いている
☐チェックがない場合 引き続き歯科健診を忘れず定期的に受けましょう。
☑チェックが1個以上ある場合 早めにかかりつけ歯科医へ受診しましょう。
出典:大阪府歯科医師会 小冊子「妊娠・授乳期の歯の健康」
歯周病のセルフチェック表
☐歯茎に赤く腫れた部分がある
☐口臭がなんとなく気になる
☐歯茎がやせてきたみたい
☐歯と歯の間にものが詰まりやすい
☐歯を磨いたあと、歯ブラシに血が付いたり、すすいだ水に血が混じることがある
☐歯と歯の間の歯茎が、鋭角的な三角形ではなく、うっ血してブヨブヨしている
☐ときどき歯が浮いたような感じがする
☐指で触ってみて、少しぐらつく歯がある
☐歯茎から膿が出たことがある
☐チェックがない場合 これからもきちんと歯磨きを心がけ、少なくとも1年に1回は歯科健診を受けましょう。
☑チェックが1個~2個ある場合 歯周病の可能性があります。まず歯磨きの仕方を見直しましょう。念のためかかりつけ歯科医で歯周病でないか、歯磨きがきちんとできているか確認してもらいましょう。
☑チェックが3個~5個以上ある場合 初期あるいは中等度歯周炎以上に歯周病が進行している恐れがあります。早めにかかりつけ歯科医に相談しましょう。
出典:8020推進財団 歯周病セルフチェック
かかりつけ歯科医とは・・・
かかりつけ歯科医とは、気軽に相談にのってくれたり、診療や指導をしてくれたりする地域の身近な歯科医師のことです。
歯が痛いときにだけ行く歯科医療機関のことではありません。
- 長期にわたる歯科診療により、患者の治療履歴がわかります。
- 定期的な歯科健康診査により、むし歯や歯周病のチェックで8020運動を応援しています。
- 専門医や病院などと連携しています。
- 寝たきりで通院できない方の相談や往診をしています。
かかりつけ歯科医をもち、定期的に口腔ケアを受けましょう
妊産婦の方へ
妊娠すると、ホルモンバランスの変化やつわりなどによって、むし歯や歯周病が発生・進行しやすくなります。歯周病は早産や低体重児出産などと関係するといわれています。生まれてくる赤ちゃんのためにも、妊娠したら歯科健診を受診しましょう。
高齢者の方へ
お口の状態の悪化は全身の健康状態に影響をおよぼすため、口腔ケアはとても大切です。口腔機能が低下し、嚙む力や飲み込む力が弱くなると、充分な栄養摂取ができなくなったり、脳への刺激が低下したりして、認知症の進行などにつながります。
いつまでも健康で若々しく過ごすために、嚙む力と飲み込む力をつけましょう。
- 嚙む力をつけると
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- 表情が若々しくなる
- 栄養状態がよくなる
- 食事(形状)の種類が増える
- 飲み込む力をつけると
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- むせにくくなる
- しゃべりやすくなる
- 肺炎予防になる
- 食事がスムーズにできる