市政だより 平成29年6月15日号 3面(テキスト版)
早めの行動で命を守る
大雨などによる災害に注意を!!
今年も出水期を迎え、大雨への警戒が必要な季節がやってきます。
大雨が降ると、道路の冠水や土砂崩れなどが発生する恐れがありますので、早めの気象情報の収集、避難行動に努めてください。
気象警報が生まれ変わります
気象庁では、今年の出水期から、気象警報について次の4つの改善を予定しています。
- 命に危険をおよぼすような大雨などが予想されるとき、5日先までの大雨警報などの発表の可能性を「高」「中」の2段階で提供
- 警報・注意報の発表時に、いつ危険度が高まるのか確認できるよう、最大24時間先までの危険度の予想を色分けして提供
- これまで大雨・洪水警報などの発表基準に用いてきた雨量に代えて、災害発生との結びつきが強い「指数」(土壌雨量指数、表面雨量指数、流域雨量指数)を用いて、より的確な警報・注意報を提供
- 大雨・洪水警報が発表されたときに、どこで実際に危険度が高まっているのかを地図上に色分けして表示
これらの改善した情報は、気象庁ウェブサイトで確認することができます(3、4は7月に掲載予定)。
警報・注意報の発表時には、いつどこで危険度が高まるのかを確認し、早めの安全確保行動を心がけてください。
- 問合せ先
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- 大阪管区気象台06(6949)6313、ファクス06(6941)1846
- 危機管理室 06(4309)3130、ファクス06(4309)3858
地域版ハザードマップを作成しています!
市では、災害への備えとして自主防災組織ごとに順次、地域版ハザードマップの作成を推進しています。
これは、地域の災害リスクを学び、地域の特性を踏まえて、地震や風水害の発生時にどのように避難行動を起こすかなどを事前に考えることを目的としています。
これから作成する自主防災組織は、ご相談ください。
- 問合せ先
- 危機管理室 06(4309)3130、ファクス06(4309)3858
MedicalNews
市立東大阪医療センターのスタッフがリレー形式で医療に関する情報などをお届けします。
第22回 腎臓の病気は尿検査で早期発見を
市立東大阪医療センター腎臓内科
中田 裕人 部長
蛋白尿の多くは、糸球体、主に腎臓の病気になります。血尿と蛋白尿の両方が出る、あるいは蛋白尿だけの場合には、糸球体腎炎やネフローゼなどの腎臓の病気が疑われますので腎臓内科を受診してください。血尿だけの場合には、泌尿器科を受診してください。
日本には透析患者が約30万人います。その原因の病気は、1位が糖尿病、2位が慢性糸球体腎炎です。慢性糸球体腎炎は自覚症状がほとんどなく、発見されるきっかけは検尿での尿異常です。蛋白尿があるということは、それ自体で末期腎不全や透析になるリスク、また心臓病のリスクにつながります。
蛋白尿の原因には大きく分けると次の4つがあります。
- 慢性腎炎、糖尿病性腎症などの糸球体の病気
- 尿細管障害によるもの
- 血液の病気の骨髄腫などによる血液中の蛋白の異常な増殖
- ぼうこう炎や腫瘍などで尿に血液が混入した結果、蛋白が陽性になる病気
慢性糸球体腎炎の病気を早期発見する手がかりとなる尿検査をぜひ、定期的に受けてください。
- 問合せ先
- 地方独立行政法人 市立東大阪医療センター事務局総務課 06(6781)5101、ファクス06(6781)2194
おれんじ通信 知って支える認知症
「住み慣れたまちで住み続けたい」という願いは、歳を重ねても、認知症になっても、変わらないものではないでしょうか。今号から、この「おれんじ通信」では、認知症に関することをテーマに、医療・介護・福祉の第一線で活躍する担当者から情報を発信していきます。
第1回 認知症の現状
市の統計によると、平成29年3月末現在、本市の人口は約49万3000人、そのうち65歳以上の高齢者は約13万5000人(高齢化率約27パーセント)と、4人に1人以上の割合です。また、要介護・要支援の認定を受けている方が約3万人いますが、その半数近くの方に認知症の症状(※)がみられます。
※認知症の度合が日常生活に支障をきたすような症状があるが、支援者がいれば自立できる状態の方を含む。
次回は「疾患の理解(1)」です。なお、このコーナーへの意見をお待ちしています。
- 問合せ先
- 地域包括ケア推進課 06(4309)3013、ファクス06(4309)3848