市政だより 平成24年6月1日号 1面(テキスト版)
- 人口 508,144人 世帯数 220,669世帯【平成24年5月1日現在】
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夢みるちから はばたく日新高校
本市唯一の市立高校である日新高校のラグビー部員が3月、東日本大震災の被災地支援を兼ねて宮城県へ遠征しました。
また、昨年誕生したマスコットキャラクター「ひにアラタ」が等身大になり、ふれあい祭りに登場しました。
被災地を支援 ラグビー部が宮城県へ遠征
3月下旬、ラグビー部員やOBら37人が東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市などを訪れ、ボランティア活動や現地の高校生と交流試合を行いました。
この遠征は、同校教諭でラグビー部顧問の坪内貴司先生が「生徒たちといっしょに被災地へ行き、ボランティア活動をしたい」との思いから企画したものです。坪内先生は、被災地支援を兼ねて4回にわたり視察に訪れ、準備を進めてきました。そして、OBや現役部員の保護者などからの支援も受けて、今回の宮城県遠征が実現しました。
参加したラグビー部員とマネージャー、顧問の坪内先生にお話を伺いました。
3年 和田真也さん(池島中学校出身)
テレビを見て、被災地の状態は知っているつもりでしたが、1年たった今でも現地は思っていたよりひどい状態で、恐怖すら感じました。地面に散らばっている物を拾う作業をしているときに、写真や人形、洋服などを見つけると、ここには部屋があって普通の生活がされていたんだと感じ、こみ上げてくるものがありました。
遠征から帰ってきて、自分が劇的に変わったわけではありませんが、以前よりも責任感を持って行動できるようになったと思います。
今後、また被災地へ行き、できることをやりたいです。日々の生活では、勉強に部活、今自分にできることを精一杯がんばります。
3年 岡部加奈さん(石切中学校出身)
現地の人たちは、大変な思いをしているはずなのに、皆さん私たちに優しく話しかけてくださいました。人の温かさをものすごく感じた3日間でした。
私は、現地でのボランティア活動を終えたとき、達成感をあまり感じられませんでした。復興にはまだまだ時間と人手、継続した支援が必要です。私は、これから何度でも被災地に行こうと決めました。また、今回私が得たものや感じたことを多くの人に伝えていこうと思います。そして、今この生活があること、クラブ活動や勉強ができることへの感謝の気持ちを忘れないようにしたいです。
現地から戻り、チームの雰囲気はよくなっています。この体験を忘れることなく日々感謝して、チーム一丸となってがんばっていきたいです。
ラグビー部顧問 坪内貴司先生
この遠征では、「被災地に元気を届けること」を一つの目標に掲げていましたが、結局自分たちのほうが現地でお世話になった人たちや高校生ラガーから元気をもらいました。
私は生徒たちに、自分のためではなく、社会のため、他者のために考え行動できる人間になってほしい、そしてどんな場面でも感謝の心を持ち続ける人間になってほしい、そんな願いを込めてこの遠征を敢行しました。
現地での活動を終えた生徒たちからは、「逃げない」「諦めない」「言い訳をしない」そういった姿勢の変化を感じることができました。
彼らの姿勢の変化が、強い心で戦う“日新魂”をより強固なものにしていくと信じています。
この遠征で、私たちの活動を助けてくださった現地のボランティアセンターの方、宿舎(空手道場)の館長、貴重な体験談を聞かせてくださった現地の方、寄付をくださった方など、すべての方に本当に感謝しています。私たちは、今回の体験を一生忘れないでしょう。
日新高校は現在、卓球部が近畿大会出場、吹奏楽部や写真部が全国大会に選ばれるなど、元気いっぱいです。
ラグビー部も先日、大阪府大会(全国予選)のシード権を獲得しました。
今後も「夢みるちから」を合言葉に、花園出場をめざして突き進みます。
引き続き、皆さんからのあたたかいご支援、ご声援をいただければ幸いです。
日新をアピール!
マスコットキャラクター「ひにアラタ」 等身大となって登場
日新高校のマスコットキャラクター「ひにアラタ」は、同校を広くアピールし、愛着をもってもらうため誕生しました。日新高校を囲む緑豊かな自然や太陽をイメージしたデザインと「ひにアラタ」という愛称は、同校の生徒から募集し決定したものです。
等身大になった「ひにアラタ」は、学校行事や部活動、日新高校が参加するイベントなどへ参加し、同校や東大阪市のPRに一役買います。
5月13日に開催された市民ふれあい祭りでは、同校吹奏楽部といっしょにパレードに参加し、日新をアピールしていました。