猫となかよく暮らせる街に(猫の飼い方・マナー)
飼い主による無責任な飼養は、近隣の人々に迷惑をかけるばかりではなく、猫にとっても大変不幸なことです。
責任のある飼い方を
- 室内飼養に努めましょう。
- 飼養管理できる頭数にしましょう。
- 健康管理をして、飼養場所は常に清潔にしましょう。
- マイクロチップや名札をつけて、飼い主がわかるようにしましょう。
- 飼えない子猫が産まれないように、不妊去勢手術をしましょう。
- やむを得ず外で飼養する場合は、猫用トイレを設置しましょう。
- 餌をあげる場所やトイレは清潔にしましょう。
- しつけ(特にトイレのしつけ)をしましょう。
- 最期まで責任を持って飼いましょう。
室内飼養のすすめ
猫は特定の休息場所で1日の大半を過ごすため、室内での飼養が可能です。室内飼養にはたくさんの利点があるため、近年、愛猫家の間では主流になりつつあり、ペットショップなどには、室内飼養のためのさまざまなグッズが販売されています。飼い主の皆さん(特に新しく猫を飼われる方)には室内飼養をお勧めします。
室内飼養の利点
- 縄張りをめぐるケンカがないので、室外の猫とのケンカによるケガをする心配がない。
- 室外の猫との接触が避けられるので、室外の猫から感染症をうつされる心配がない。
- 交通事故にあう心配がない。
- 行方不明や盗難にあう心配がない。
- メス猫の場合は、知らないうちに妊娠していたなどの心配がない。
- 近所に迷惑をかける心配がない。
不妊去勢手術について
不妊去勢手術には次のような利点があります。
メス
- 発情のストレスから解放される。
- メス特有の病気(子宮蓄膿症など)にかからなくなる。
- 出産がないため、体力の消耗が少なくなる。
オス
- 発情期にメスを求めて放浪しなくなる。
- メスをめぐるケンカがなくなる。
- 大人しくなる。
- 尿かけ(スプレー)がなくなる。
リンク 猫の不妊手術の助成
ご近所への気配りを
犬・猫を10頭以上飼養している飼い主の方へ
多数の犬や猫を飼うことによって、そのすべてに十分な世話ができなくなり、結果的に動物の虐待につながったり、清潔な環境の確保が難しくなることで、鳴き声や臭いなどで周辺に迷惑をかける可能性があります。
このような事態を未然に防止し、人と動物が共生できる社会を実現するために、大阪府では、1つの場所で犬及び猫を合わせて10頭以上飼われている飼い主に、平成26年7月1日から届出が義務付けられました。
詳細については下記の大阪府のページをご覧ください。
犬・猫の多頭飼育について(大阪府)
捨て猫の禁止
捨てられた猫は、人に危害を加えたり、周辺住民とのトラブルの原因になります。目的もなく子猫を産ませることは、猫にとっても大変不幸な事です。
飼い主は不妊、去勢手術をするように心がけ、不幸な子猫を増やさないようにしましょう。産まれた子猫を飼養できない場合には、飼い主が責任を持って新しい飼い主を探しましょう。
動物を捨てる行為は法律により罰せられます。
愛護動物を遺棄した者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。
(動物の愛護および管理に関する法律第44条抜粋)
終生飼養について
最期まで責任を持って飼いましょう。
猫は室内で飼うと20歳くらいまで生きる場合もあります。飼い主が病気や怪我、急な引っ越しなどで万が一飼えなくなったときに、かわりに猫の面倒を見てもらえる人の確保について、普段から考えておきましょう。