市政だより 平成28年7月15日号 1面(テキスト版)
- 人口 499,803人 世帯数 223,099世帯【平成28年6月1日現在】
- 発行 東大阪市市長公室広報広聴室広報課 〒577-8521 東大阪市荒本北1丁目1番1号
- 毎月2回 1日・15日発行
- ウェブサイト http://www.city.higashiosaka.lg.jp/
- 市公式フェイスブック https://www.facebook.com/higashiosaka.city
「小中一貫教育」進めます
市では、小学校と中学校の壁を取り払い、小・中学校の教職員がいっしょになって、一人ひとりの子どもを9年間見守り続ける「小中一貫教育」を進めていきます。
今年度から取組みを始め、平成31年度に全中学校区で実施する予定です。
詳しくはお問合せください。
- 問合せ先
- 学校教育推進室 06(4309)3268、ファクス06(4309)3838
今の時代を生きる子どもたちは、中学校進学に対する不安や、社会の情報化・グローバル化が進む中で課題解決能力やコミュニケーション能力が求められていることなどから、たくさんの戸惑いを抱えながら過ごしています。
そこで市では、これらを解消するために、小・中学校の教職員が一体となり、各学年に応じた段階的できめ細かな学習指導・生徒指導・進路相談などが実施できる「小中一貫教育」を導入します。
文部科学省実施の「小中一貫教育実態調査」によると、特に「中学校への進学に不安を覚える児童が減少した」「いわゆる『中1ギャップ』が緩和された」「下級生の手本となろうとする上級生の意識が高まった」などの成果が認められています。
小中一貫教育に期待できること
- 確かな学力の定着
- 「中1ギャップ」の解消
- 郷土に誇りをもったグローバルな人材「グローカルな人材」の育成
※グローカルとは、グローバルとローカルをかけ合わせた言葉。
小中一貫教育では、9年間連続した系統性のある教科指導、小学校での一部教科担任制の実施、小・中学校の一貫した生活指導、一貫教育を意識した学校行事、市独自の「未来市民教育」を実施します。9年間の発達段階に応じた継続的な指導・支援を行うことで、「確かな学力の定着」「『中1ギャップ』の解消」「郷土に誇りをもったグローバルな人材『グローカルな人材』の育成」につながることが見込まれます。
未来市民教育とは
東大阪独自の小中一貫キャリア教育として、幅広い教科や本市の歴史・自然・産業などに関する体験学習を通して、コミュニケーション力や郷土への誇り、情報活用能力などを身につけた人材を育てます。
キーワード
- 中1ギャップ
- 中学校への進学に伴い、学習面や生活面での不安や指導方法の違いからさまざまな違和感を感じたり、新しい環境での学習や生活にうまく適応できずいじめや暴力行為、不登校が増加したりする事態などをいいます。
- 義務教育学校
- 今年4月に改正された学校教育法などで規定された小中一貫教育を行う新たな学校の種類で、義務教育学校1年生~9年生として小中一貫教育を行います。
地域・家庭・学校で育む
小中一貫教育は、学校だけの取組みではその効果を充分に発揮することはできません。市では、「地域・家庭とともに取り組む小中一貫教育」を実施していきたいと考えています。
平成31年度義務教育
学校スタートへ
現在、小中一貫教育推進のモデル校区として、池島中学校区、縄手南中学校区を指定し、平成31年度に「義務教育学校」として開校する予定です。
義務教育学校では、子どもたちが通う学校(施設)は現状のまま、1つの学校として6年間の前期課程と3年間の後期課程をあわせて9年間の一貫教育を行います。
なお、ほかの中学校区は、併設型小学校・中学校として小中一貫教育を行います。
今後のスケジュール
全面実施までのスケジュールは次のとおりです。
- 平成28年度
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- 一貫教育推進委員会の設置(各中学校区)
- 「未来市民教育」の内容協議
- 保護者、地域への説明や協力依頼
- 具体的な取組内容(教科指導、生活指導、行事など)の協議、決定
- 平成29年度~平成30年度
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- 小・中学校で一貫した生活・学習指導の段階的な実施
- 平成28年度~平成30年度
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- 9年間を見通した教科の指導方法の研究
- 平成31年度
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- 全中学校区で一貫教育実施
- 義務教育学校開校(池島、縄手南)
教えて!小中一貫教育
- (問1)小学校に入学するときに試験はあるのですか。また、通う学校が変わるのですか。
- (答1)試験はありません。また、通う学校(校区)にも変更はありません。
- (問2)6-3制の区切りが変わるのですか。
- (答2)基本的には小学校6年間、中学校3年間の枠組みを継続しながら、取組内容を工夫して、5-4制、4-3-2制など多様な区切りを設定することもできます。東大阪市にふさわしい形態を、今後検討していきます。
- (問3)運動会など学校の行事はどうなりますか。
- (答3)運動会は、子どもたちの移動や練習時間などを考えると、現在のようにそれぞれの学校で実施することになります。中学校区によっては、地域の条件を活かして合同での実施も考えられます。また、音楽会など工夫によっては小中合同で実施する方がメリットのある行事も考えられます。
東大阪市治安対策本部からのお知らせ
マンションの上層階でも泥棒は侵入してきます。ベランダ側の施錠を怠らないようにしましょう