市政だより 平成26年3月1日号 1面(テキスト版)
- 人口 505,487人 世帯数 220,107世帯【平成26年2月1日現在】
- 発行 東大阪市市長公室広報広聴室広報課 〒577-8521 東大阪市荒本北1丁目1番1号
- 毎月2回 1日・15日発行
- ウェブサイト http://www.city.higashiosaka.lg.jp/
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地域全体で関わりあう よりよい医療提供へ
市立総合病院のあるべき姿
市立総合病院では、地域のかかりつけ医と総合病院との連携に力を入れ、東大阪市全体の医療の向上をめざしています。市民の皆さんにこれからの医療のあり方をご理解いただくため、このほど、野田市長、西嶌準一総合病院院長、服部一郎病院事業管理者が、今後の総合病院のあるべき姿に対する抱負を述べました。
三つの課題
- 野田市長
- 現在、総合病院には三つの課題解決が求められています。
- 一つは、診療科を充実させること。今は開設できていない診療科についても医療スタッフを整備すべきだと考えています。
- 二つ目は、災害時における関係機関との連携を今以上に強化すること。
- 三つ目に、病院のかかり方を見直し、受入体制を強化すること。地域のかかりつけ医と連携し、専門的な治療が必要なときは総合病院へ、症状が落ち着いたらかかりつけ医へ、という市民医療のあり方を総合病院が中心となって考えていかなければなりません。
救急・急性期医療の充実へ
- 服部事業管理者
- 国会でも医療法改正の議論がされており、少子高齢化などに伴って病院の機能の見直しが検討されています。総合病院としては、がん患者を含め、入院が必要な患者さんを診療する急性期の病院としての役割を担う必要があると考えています。
- 西嶌院長
- 昨年、長年の救急医療への貢献が評価され、大阪府知事より表彰を受けました。今後さらに、がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病の4疾病と、小児・周産期を含む救急医療、災害医療など、急性期医療に力を入れたいと考えています。幸い当院では、脳神経外科、神経内科、循環器内科に多くの医師がいます。これらの疾患に対し、すぐに対応できる体制がとれるようにしていきたいと考えています。
- 野田市長
- 総合病院は市民に信頼される病院でなければならないと同時に、大阪東部地域の救急医療を担っています。そのためには高度で良質な医療を提供できる病院でなければなりません。医療の世界は日進月歩ですので、研鑽を重ね、常に一歩先をいく病院であるように市長としてもバックアップしていきたいと思っております。
- 西嶌院長
- 総合病院は、入院治療が必要な救急患者を受け入れる二次救急の役割を担っていますが、現在、救急外来患者数と救急車での受入者数のうち、入院に至る方は10パーセント程度です。軽症患者の受入れで手いっぱいとなり、重症患者を受け入れる余裕がなくなるという事態が見受けられます。
- 服部事業管理者
- 総合病院としては、軽症な外来患者の受入れもしていますが、できるだけかかりつけ医をもっていただくようお願いしており、救急患者をより多く受け入れていきたいと考えています。そのため、人材や資源を救急の現場に投入するなど、救急部門の体制を強化するとともに、医療スタッフやそれを支える事務職員など、総合病院全体の体制・環境整備を進めています。
地域医療連携へ
- 西嶌院長
- これまでは、診察も処方も一つの病院で行う「病院完結型医療」が主流でした。しかし、これからは診療所や病院、薬局など多くの機関がそれぞれの機能を活かして一人の患者さんを地域全体で診療する「地域完結型医療」へ移行しつつあります。
- 服部事業管理者
- その一環として、昨年11月から新たに紹介患者専用の窓口や、地域の診療所を紹介するコーナーを設けています。
これからの総合病院
- 西嶌院長
- 私たちの使命は、第一に市民の皆さんの健康を守ることです。私たち医療者はそのための努力を惜しみません。当院が東大阪市の中核的な急性期病院であることをご理解いただき、その機能を果たすため、ご協力ください。
- 服部事業管理者
- 総合病院で安心して診療を受けていただく、これが一番の基本だと思っています。そのための環境整備・体制整備をさらに進めていきます。
- 野田市長
- “高度な医療が常に提供できること”この総合病院としての役割をこれからも担っていくため、総合病院が市民の皆さんの安心の砦であるということを全スタッフが認識し、これからも市全体でがんばっていきましょう。
今後定期的に、総合病院のさまざまな機能について西嶌院長が紹介していきます。
- 問合せ先
- 市立総合病院総務課 06(6781)5101、ファクス06(6781)2194
用語説明
- かかりつけ医
- 日頃から健康管理について気軽に相談できる身近な医療の専門家
- 急性期医療
- 病気の発症から回復が見込めるめどをつけるまで提供する医療
地域医療連携とは
かかりつけ医と総合病院の連携
日常の健康管理は地域のかかりつけ医が細かく診察し、入院治療や専門的な検査が必要な場合に、かかりつけ医が総合病院を紹介します。
- 入院や高度な検査などが必要なときは紹介状で専門外来を紹介
- 病状が安定したらかかりつけ医に逆紹介
- かかりつけ医(地域の診療所)での診療
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- 初期症状
- 在宅医療
- 日常の健康管理
- 市立総合病院での診療
- 急性期医療
- 入院治療
- 専門的治療
東大阪市治安対策本部からのお知らせ
住民のつながりが地域を守ります。近所づきあいを大切にして、安全なまちにしましょう