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あしあと

    歯科医師からのメッセージ(生後2か月)

    • [公開日:2018年2月23日]
    • [更新日:2021年10月22日]
    • ID:21898

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    0歳から1歳までのお子さんをもつあなたへ

    出産後(生後2か月のころ)

    赤ちゃんのお口の中の様子

     出生時の赤ちゃんの口の中には通常、歯が見えません(例外は先天性歯・後述)。アゴも小さく、歯グキの土手も殆んど平らです。舌が上下の唇の間から見えていても、おかしくありません。
     出生直後から、赤ちゃんは探索反射でお母さんや哺乳瓶の乳首を探し、吸啜(きゅうてつ)反射でお乳やミルクを吸うことによって栄養を摂取することが出来ます。
     まだ歯のない上下のアゴが合わさった時でも、前歯に相当する部分には隙間があり、乳首をくわえても、つぶさないようになっています。
     歯グキの上に舌を乗せ、唇を乳首の周りに押し付けて、舌を反復的に動かすという巧みな動作によって、母乳やミルクを吸います。この時期には、歯は必要がないのです。
     しかし、そういう時期でも、赤ちゃんの上下のアゴの中では、歯の萌出(ほうしゅつ)に向けて準備が進行中です。その中でも、上下の前歯の中央2本ずつについては、歯の頭の部分は出来上がろうとしている最中です。
     お口の形も、乳歯が生える前の時期であっても、成長・変化していきます。下アゴは前方へ大きく成長し、歯グキはアーチも大きくなり、土手の高さも増してきます。
     出生時には、上アゴに対して下アゴがかなり後方に位置しているのですが、前歯が生える頃までには、上下のアゴの歯グキがちょうど釣り合うような位置関係になっていきます。

    赤ちゃんのお口に関する動き

     新生児期を過ぎると手の動きが次第に活発になり、自分の手を口まで持って来られるようになると、口に触れた指を吸うようになります。
     生後2~3か月頃には、多くの赤ちゃんが指しゃぶりをしています。赤ちゃんは、しゃぶっている口としゃぶられている指の、両方の感覚を結びつけて感じられるようになっていきます。
     初めは、しゃぶる対象が指だけだったのが、4~5か月頃になってモノがつかめるようになると、手に触れて持てるモノを何でも口へ持っていって舐めたり、しゃぶったりするようになります。
     赤ちゃんは、モノを認知するのに、口や舌をセンサーとして使っていると考えられます。

    先天性歯

     赤ちゃんの歯は、生後4~6か月頃、下の前歯から生えてくる場合が多いのですが、生まれた時、既に生えていたり、生後1か月以内の新生児の時期に生えてきたりする場合が、稀にあります。先天性歯と呼ばれています。
     その歯がグラグラと動く場合は、抜けて飲み込んでしまう恐れがあるので、抜歯します。動いていない場合は、そのまま様子を見ますが、その歯のとがった部分が舌の裏側を擦って潰瘍(かいよう)ができるようであれば、とがった部分を歯科医院で少し削って丸めて頂き、刺激にならないようにします。

    上皮真珠

     赤ちゃんの歯グキや口蓋(こうがい・お口の天井にあたる部分)に、直径1~3mmくらいの白く丸い固まりが見られることがあります。
     パールに似ていることから、上皮真珠(じょうひしんじゅ)と呼ばれています。歯を形成する組織の残りの部分が吸収されず、粘膜の表面に出てきたものと考えられています。病気ではありません。
     そのまま様子をみていると、自然に消えていくので治療の必要もありません。

    お問い合わせ

    東大阪市役所 健康部 保健所
    東保健センター    電話: 072(982)2603 ファクス: 072(986)2135
    中保健センター    電話: 072(965)6411 ファクス: 072(966)6527
    西保健センター    電話: 06(6788)0085 ファクス: 06(6788)2916
    母子保健・感染症課  電話: 072(970)5820 ファクス: 072(970)5821