近畿日本ツーリスト株式会社による過大請求事案について
令和5年4月に発覚しました、新型コロナウイルスワクチン接種事業における近畿日本ツーリスト株式会社による過大請求事案につきまして、コールセンター業務やその他集団接種業務等全ての業務について、市と近畿日本ツーリスト株式会社の双方で過大請求にかかる金額の精査を行った結果、過大請求額は以下の金額となり、令和5年9月15日に市へ返還されております。
返還された金額については、国庫補助金にかかる実績報告書の修正を行い、遅延損害金を含め、令和6年度に国に返還する予定です。
(近畿日本ツーリスト株式会社から東大阪市への返還額)
コールセンター業務 1億6,369万6,460円
その他集団接種業務等 5,858万7,484円
遅延損害金 901万 843円
合計 2億3,129万4,787円
なお、コールセンター業務の一部については、悪質性が高いことから近畿日本ツーリスト株式会社元社員を詐欺罪で告訴しております。
【令和5年4月13日時点】
市が業務委託により運営する新型コロナワクチンコールセンターについて、契約席数に対して稼働している席数が不足している状態が判明しましたので、以下のとおりご報告いたします。
市では、新型コロナワクチン接種事業を実施するにあたり、必要な業務を令和3年3月より近畿日本ツーリスト株式会社(以下「受託業者」という。)に委託しており、委託業務のうちコールセンターの設置・運営は受託業者より株式会社マケレボ(以下「再委託業者」という。)に再委託しています。
コールセンターの席数については、状況に応じて市と受託業者の協議により決定することとしていましたが、受託業者は協議により決定した席数よりも少ない席数での運営を再委託業者に指示し、市に対しては市と協議した席数で計算した金額を請求しており差額を不正に請求していたことが判明しました。
市としましては、不足していた席数にかかる費用について、金額の精査を行い、受託業者に対して返還を求めるなど、必要な対応をとってまいります。また、今回の事案についての全容解明と再発防止に取り組んでまいります。
受託業者からの過大請求金額(受託業者による概算額)
令和3年3月から令和4年3月分 約1億5,300万円
令和4年4月から令和4年12月分 約1億3,600万円
合計 約2億8,900万円