市政だより 平成17年2月15日号 1面(テキスト版)
- 人口 512,581人 世帯数 212,035世帯【平成17年1月1日現在】
- 発行 東大阪市市長公室広報広聴室 〒577-8521 東大阪市荒本北50番地の4
- 毎月2回1日・15日発行
- ホームページアドレス http://www.city.higashiosaka.lg.jp/
安心して暮らせるまちへ
10年に1度の豪雨に耐えうる治水整備を推進します
河内地域は、昔から浸水との闘いの日々が続いていました。また、近年は、急激な都市化で貯水効果がある田畑が減少したこともあり、大雨の度に浸水に悩まされてきました。
市ではこれらの浸水被害を軽減するために国土交通省(旧建設省)・府・寝屋川流域関係11市とともに策定した寝屋川流域整備計画に基づいて「雨水増補管」や「雨水貯留施設」、「雨水貯留浸透施設」の整備などを進めています。
増補管
「雨水増補管」は、既存の下水道管では対応しきれない雨水を新たに埋設した管に流すもので、これまで特に浸水被害が多い第二寝屋川以西で整備を進めています。現在完成している増補管は貯留施設として暫定運用しており、台風23号による豪雨時も、浸水を防ぐ大きな役割を果たしました。
貯留施設
下水道管からあふれた水を一時的に貯める「雨水貯留施設」。昭和57年の豪雨により大きな被害が発生した八戸ノ里駅南側では、平成2年に雨水貯留施設(貯留量8,000立方メートル)が完成してからは、大雨による浸水被害が軽減されました。
また、現在、宝町処理場跡地に、貯留施設(貯留量10,000立方メートル)の整備を進めており、平成18年度に完成する予定です。
貯留浸透施設
「雨水貯留浸透施設」は校庭などに雨水を貯留したり、土に雨水を染みこませたりすることによって、浸水被害を軽減させるものです。市内小・中学校16校で整備を進めており、本年度で完了します。
川から水が溢れるのを防ぐ「遊水地・治水緑地」、川に流れ込む水を抑制する「流域調節池」などの整備も市内各地で進めており、台風23号による豪雨では大きな被害は避けられました。しかし、本市の施設は、ほぼ限界に達していました。
市では今後、昭和32年の戦後最大降雨(1時間あたり62.9ミリ)に対応できるように、より一層治水対策に取り組んでいきます。
問合せ先
下水道部計画課 06(4309)3247、ファクス06(4309)3827
治水対策に全力を傾けます
市長 松見 正宣
本市の公共下水道事業は、平成16年度末でほぼ完了し、水洗化に代表される生活環境の改善には目処がたちました。
昨年、幾度となく台風が襲来し、予想を超える豪雨によって全国各地で甚大な被害と尊い命が失われました。今後は、市民の皆さんの財産と命を守るために、下水道事業のもう一つの役割である治水対策に全力を注いでいきます。
東大阪市は4月に中核市へ移行します