自主防災組織
自主防災組織とは、「自分たちの地域は自分たちで守る」という自覚、連帯感に基づき、自主的に結成する組織で、災害による被害を予防し、軽減するための活動を行う組織です。東大阪市では校区自治連合会の組織を活かして結成しています。
大規模災害が発生した場合、消防をはじめとする防災関係機関は全力を挙げて防災活動を行いますが、特に突然起こる地震の場合には、次のような悪条件が重なって、防災関係機関の活動は著しく困難になることが予想されます。
- 電話が不通になり、防災関係機関への通報が困難になる。
- 同時に各地で多数の火災等が発生するので、消防力が分散される。
- 道路や橋が壊れたり、自動車が路上に放置されたりして消火、救援などの車両の通行 が制約される。
- 水道管の破損などにより断水となり、十分な消火活動が期待できない。
このような中で、災害による被害を最小限にくい止め、地域住民の生命と財産を守っていくためには、地域住民自らが災害の初期の段階で適切な防災活動を行うことが大変重要となります。
また、大きな災害に立ち向かっていくには、各自がバラバラに行動していたのでは、大きな効果は期待できません。地域ごとに団結し、組織的に活動することによって、最大限の効果が発揮できるといえます。
先の阪神・淡路大震災後に行ったアンケートをみますと、消防、警察や自衛隊等の救助隊が到着するまでに救出活動に当たった人の約6割が「近所の方」という結果が出ており、自主防災組織の活動が重要であるというのがよくわかります。住民の皆さんのご協力無くしては、成し得ない事業であります。

自主防災組織の活動
(1) 平常時の活動
- 防災知識の普及・高揚(講習会の開催等)
- 災害発生時の活動を習得するための活動(防災訓練・防災講演会の開催等)
- 災害発生時の被害拡大防止のための活動(地域の安全点検、家庭の安全点検)
(2) 災害時の活動
- 地域住民の安否確認などの情報収集伝達
- 避難誘導(安全に避難場所へ誘導)
- 出火防止(各家庭での防火チェック)
- 初期消火(消火器、水バケツリレー等)
- 地域内での救出救護(簡単な工具を使用しての救出と負傷者の救護)
- 避難所での炊き出し活動

バケツリレー訓練風景

救出訓練風景

炊き出し訓練風景

自主防災組織への活動支援
市では、自主防災組織の活動支援のため、次のようなことをしています。
- 自主防災会での防災訓練の相談および指導協力
- 自主防災会での防災関係講演会などの相談および開催協力
- 市が実施する総合防災訓練への参加や見学の案内
- 市が主催する防災講演会への参加の案内