地震発生のメカニズム
地震はどうして起こるのでしょうか?
日本の周辺は、海洋側の太平洋プレート、フィリピン海プレートと大陸側のユーラシアプレート、北米プレートがひしめく地震地帯です。
地震の起こり方は、大きく二つに分けることができます。
(1)プレート間地震
1944年の東南海地震や1946年の南海地震など、 日本の太平洋側で多く発生する地震です。
日本列島が乗っている ユーラシアプレート、北米プレートの下に太平洋プレート、フィリピン海プレートが 毎年数cmもぐり込んでいます。この海洋側のもぐり込みによって、大陸側のプレート が引きづり込まれ、プレート同士の境目に歪みのエネルギーがたまっていきます。それが、限界に達すると、元に戻ろうと急激に運動し、そのときの強い力が地震となるのです。
(2)プレート内地震
プレート内部で起こる地震です。
プレートの相互運動により蓄積される歪みのエネルギーが、プレート境界で解消されるだけでなく、プレート内部でも変形が生じて断層ができ、この断層が急激にずれて地震が起こります。
これらの活断層一つひとつをとってみれば、地震の起こる可能性は稀ですが、日本には大小多数の活断層があるため、先の阪神・淡路大震災や1948年の福井地震、1891年の濃尾地震などの大地震が各地で起こっています。
このうち、都市の直下に存在する活断層がずれることにより発生する地震を都市直下型といい、地震の規模が比較的小さくても、大きな被害を出します。