市の天然記念物に指定されている「ヒトモトススキ」が、生駒山麓にある日下新池(日下町1)のほとりで茶褐色の穂をつけ、平地よりひと足早い秋の風情を漂わせています。
ヒトモトススキは、イネ科に属するススキとは異なりカヤツリグサ科の植物。一株の根元からたくさんの茎を伸ばし、無数の実をつける穂先がススキに似ていることからこの名が付けられました。
直径3mmほどの小さな茶褐色の実が集まったかたまりをいくつもつけた穂先は重たげに垂れ下がり、山ろくからの風に吹かれてゆらゆら揺れていました。
9月中旬から下旬にかけて穂先の小さな実がはじけると、生駒山に本格的な秋が訪れます。
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