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東大阪市

あしあと

    市政だより 平成28年10月1日号 16面(テキスト版)

    • [公開日:2016年9月30日]
    • [更新日:2021年12月10日]
    • ID:18263

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    認知症を知る
    ずっと“自分らしく”いられるように

    認知症のこと、どれだけ知っていますか。これから日本では、高齢化に伴い、認知症の人の数も全人口に占める割合もどんどん増えていきます。

    親しい人や自分が認知症になったとしても“その人らしく”“自分らしく”いられるように、まだあまり認知症のことを知らない方に向けて基本的なことや市の取組みを紹介します。

    まずは正しく理解を

    認知症は脳の病気です

    認知症とは、さまざまな原因で脳の働きが悪くなって記憶力や判断力などが低下し、日常生活に支障が出る状態をいいます。通常の老化による衰えとは異なり、認知症は病気です。

    例えば「朝ごはんに何を食べたか思い出せない」といった体験の一部を忘れるのは老化によるもの忘れといえますが、朝ごはんを食べたこと自体を忘れてしまう場合は、認知症が疑われます。

    認知症の症状は

    記憶力や判断力の衰えは、認知症という病気の本質で「中核症状」とよばれます。さらに、中核症状が原因で周囲にうまく適応できなくなったり、心身が衰えたり、不安のため妄想や幻覚の症状が出たりすることを「行動・心理症状」といいます。

    見逃さないで!認知症のサイン
    • 直前にしたことや話したことを忘れてしまうようになった。
    • 今までできていた家事、計算、運転などのミスが多くなった。
    • 以前に比べ、ささいなことで怒りっぽくなった。
    • 外出したり、人と会ったりするのをおっくうがり、嫌がるようになった。
    • 好きだった趣味などへの興味や関心がなくなった。
    • おしゃれや清潔感など身だしなみに気を遣わなくなった。

    認知症あんしんガイドブックができました

    市では、枚岡・河内・布施医師会と協力して「認知症あんしんガイドブック」を作成しました。認知症の基礎知識やさまざまなサービス、相談医療機関一覧などを掲載しています。

    地域包括支援センターや医師会・歯科医師会・薬剤師会加盟医療機関、保健センター、福祉事務所などで配布していますので、ぜひご覧ください。

    認知症のこれから

    厚生労働省は、全国で認知症を患う人の数が平成37年には700万人を超えるとの推計値を発表しました。これは、65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症ということになります。

    認知症は、いつ、誰がなるかわかりません。自分の親しい人がなるかもしれませんし、自分がなるかもしれません。認知症の完治は難しいといわれていますが、予防や早期発見、適切な対処などにより、大切な人がその人らしく、また自分が自分らしく暮らせるように努力をすることはできます。

    今、自分にできることを考え、行動してみませんか。

    なお、J:COMチャンネル(地デジ11チャンネル)の市政情報番組「虹色ねっとわーく」で11月28日(月曜日)から1週間、認知症についての企画コーナーを放映します。

    問合せ先
    • 地域包括ケア推進課 06(4309)3013、ファクス06(4309)3848
    • お住まいの地域担当の地域包括支援センター

    田仲みすず先生(もり内科クリニック院長)に聞きました

    周りのサポートが大切!正しい理解を

    (問1)どんな状態が認知症ですか?
    (答1)「認知症=もの忘れ」というイメージが強いと思いますが、もの忘れだけが認知症の症状ではありません。認知症の症状には、これまでできていたことができなくなる、がまんの抑制がきかなくなって怒ったりしてしまうといったこともあげられます。
    (問2)認知症の方はどんな気持ちなのでしょうか?
    (答2)今までできていたことがどんどんできなくなっていく自分と対面しなくてはならず、自分はどうなっていくのか、といった不安を抱えながら過ごしています。
    (問3)認知症の方とはどのように接したらよいですか?
    (答3)大切なのは「否定しない」「怒らない」「同じ話を何度されても聞く」の3つです。また、認知症になると理解力が悪くなる分、感情にはとても敏感になります。ちょっと強い口調でも「怒られた」と思いがちですので、やさしく話すことを心がけてください。
    (問4)身内など身近な人が認知症になったら?
    (答4)周囲に隠したりせず、大らかな気持ちで構えましょう。また、できるだけ活動できるような環境にしてあげてください。周りの人や地域のちょっとしたサポートに救われますので、まだ身内などに認知症の人がいないという方も、早いうちに認知症を正しく理解しましょう。

    温かな気持ちと行動を

    SOSオレンジネットワーク 見守りトライくん

    SOSオレンジネットワークは、市内の公共機関や企業、介護事業所などが連携して、行方不明高齢者の早期保護をサポートするシステムです。

    このシステムに登録されている高齢者は、「見守りトライくんシール」を衣服や持ち物に付けています。このシールを身に付けた行方不明高齢者を見つけたときは、コードを読み取って表示される連絡先へ連絡してください。シールを希望する方はお問合せください。

    認知症サポーター養成講座

    認知症の方とその家族を応援する認知症サポーター養成講座を開講しています。基本的な知識と認知症の方との対話の仕方などを学びます。

    認知症サポーターは、認知症の方を温かく見守ったり、声をかけたりする応援者です。まずはお問合せください。

    問合せ先
    市社会福祉協議会内高齢者地域支え合いセンター事業係 072(962)8011、ファクス072(963)2020

    お問い合わせ

    東大阪市市長公室広報広聴室 広報課

    電話: 06(4309)3102

    ファクス: 06(4309)3822

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