東大阪市と株式会社Another worksとの取組み
株式会社Another worksと民間人材との協働による広報やデジタル化等の推進に関する連携協定を締結
東大阪市と株式会社Another worksは、令和3年7月26日に、緊密な相互連携を図り、双方の資源、特長を活かしながら、高い専門性を有する民間人材の知見やネットワーク等を協働事業に活用することで行政課題の解決と地域の活性化をめざすことを目的とした連携協定を締結しました。
1.協定締結の背景
令和2年11月18日に株式会社官民連携事業研究所と地域の課題解決や持続的発展に寄与する公民連携を促進することを目的にパートナーシップ協定を締結しました。協定締結後、株式会社官民連携事業研究所と継続的に対話を重ねていく中で、本市が抱える課題の解決に寄与する企業として株式会社Another worksをご紹介頂きました。
株式会社Another worksは、「挑戦するすべての人の機会を最大化する」をビジョンに掲げるスタートアップ企業です。創業以来、複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を展開し、企業や個人に複業の機会を創出するほか、行政とも連携して複業人材の登用を後押しされています。
この度、株式会社Another worksより複業人材を行政に登用する実証実験の提案を頂き、両者で対話を重ね、連携協定を締結する運びとなりました。
2.連携分野
(1)民間複業人材の募集・採用における支援に関すること
(2)民間複業人材との協働におけるアドバイスに関すること
(3)庁内における広報やデジタル化をはじめ、まちづくりの方針策定、人材採用、SDGsの推進へのアドバイスに関すること
(4)前各号に掲げるもののほか、前条の目的を達成するために必要と認められること
東大阪市と株式会社Another worksとの民間人材との協働による広報やデジタル化等の推進に関する連携協定書
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3.協定に基づく主な取組内容
株式会社Another worksが運営している複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」上でまちづくりに関心を持つ複業人材を公募し、高い能力と専門性を持った外部人材をアドバイザーとして本市で登用します。登用期間は、令和3年9月から令和4年3月を予定しています。 登用後は、オンライン等で定期的にアドバイザーとして業務に参画頂き、本市が抱える課題解決を目指します。
なお、複業人材の公募にあたり、東大阪市の魅力や特徴を多くの外部人材の方々に知っていただくためにプロモーション映像を制作しました。制作したプロモーション映像につきましては、複業人材の募集ページ等で公開します。
■募集職種
・ウェブサイトのデザインアドバイザー
・SDGsの推進アドバイザー
・デジタルデバイドの対策アドバイザー
・マスコットキャラクターの広報・PRアドバイザー
・まちづくりの方針策定アドバイザー
・消防局の採用戦略アドバイザー
■スケジュール
令和3年7月26日 公募開始
令和3年8月10日 公募締切り
令和3年9月上旬 内定
令和3年9月 業務開始
令和4年3月 業務終了
詳しくは、募集ページ(別ウインドウで開く)をご覧ください。
実証実験発足式
実証実験において、民間で活躍する6名のアドバイザーを登用することが決定しましたので、令和3年10月1日(金曜日)に実証実験の発足式を開催しました。発足式は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、市と株式会社Another works 、6名のアドバイザーをオンラインでつなぎ、リモート会議にて執り行いました。
登用する民間複業人材
- ウェブサイトのデザインアドバイザー:松下 愛氏
- SDGsの推進アドバイザー:小口 潤氏
- デジタルデバイドの対策アドバイザー:今井 敦子氏
- マスコットキャラクターの広報・PRアドバイザー:畠山 一郎氏
- まちづくりの方針策定アドバイザー:安井 遼太朗氏
- 消防局の採用戦略アドバイザー:篠田 幸氏
市プロモーション映像の制作
全国より複業人材を募集するにあたり、東大阪市の特徴や魅力を伝えるため、プロモーション映像の制作を協働で実施しました。映像制作にあたっては、東大阪市公民連携協働室だけではなく、広報課、企画課、人事課、国際観光室のメンバーでプロジェクトチームをつくり、Another worksと市の職員が東大阪市内を回り、東大阪の良さがあふれる映像を撮影しました。
実証実験修了式
令和3年9月から令和4年3月までの7カ月間の複業人材登用による実証実験が終了いたしましたので、令和4年3月28日に修了式を開催しました。修了式は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、市と株式会社Another works 、アドバイザーをオンラインでつなぎ、リモート会議にて執り行いました。
実証実験における各アドバイザーとの取組み
ウェブサイトのデザインアドバイザー 松下 愛 氏
ウェブサイトのレイアウトや画像の選定、スマートフォンでの閲覧を意識したデザインなどについて専門家の視点でアドバイスを頂き、新しいウェブサイトに反映しました。
SDGsの推進アドバイザー 小口 潤 氏
本市における今後の目指すべき姿やSDGsへの取組み方針等についてアドバイスを頂き、SDGsの推進に向けた2025年までのロードマップを策定しました。
デジタルデバイド対策アドバイザー 今井 敦子 氏
誰もがデジタル化の恩恵を享受できる社会の実現を目指し、アドバイザーが持つ民間の知見を活用した「デジタルデバイド対策アイデア集」の作成にアドバイスをいただきました。
マスコットキャラクターの広報・PRアドバイザー 畠山 一郎 氏
ブランディングの専門家によるアドバイスを基に、新たな角度から見たトライくんのPR方法についてノウハウを獲得し、トライくん公式Twitterのフォロワー獲得を目指した取組みを行いました。
まちづくりの方針策定アドバイザー 安井 遼太朗 氏
総合計画で市の中心拠点と位置づけられた長田・荒本駅周辺エリアのまちづくりの方針を策定するにあたり、庁内の意見集約やまちのコンセプト決定、市民に寄り添った表現方法などのアドバイスを頂き、中心拠点基本構想の検討に活かしました。
消防局の採用戦略およびキャリアプランアドバイザー 篠田 幸 氏
採用試験の受験者数の増加、採用面接の手法、職員のキャリア形成などについてアドバイスを頂き、次年度以降の職員採用に向けて広報戦略の改善に取組みました。