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ファームマイレージ2運動に取り組んでいます

[2021年4月2日]

ID:6312

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ファームマイレージ²運動とは

近くの畑の野菜を食べることで、野菜が育つ畑を守る(増やす・残す)システムです。東大阪市農業振興啓発協議会(以下、「啓発協議会」)が「地域の産業を地域に住む人と共に無理なく守っていく」ことを理念に発案し、運動としてすすめています。 (ファームには「育てる場」、2には「距離×距離=面積(2乗)」、マイレージには「農地+面積+貯める」という意味が隠れています ※「2」は上付き文字 読み方は「ふぁーむまいれーじ」)


東大阪市の農地面積は、市面積の4%弱にとどまり、大規模集約型の農業体系や抜本的経営効率化などの農政施策が事実上選択できません。

この様な状況下において、大産地に対抗できうる農業振興を行うには、生産力向上(入口の強化)ではなく、消費力向上(出口の強化)がとりわけ大切になります。そのためには農産物のPRはもちろん、消費者の農業への理解を深める活動、すなわち食農教育が、極めて重要な農業振興ツールになってきます。


当市では生産者、JA、直売所、レストラン、製パン・酒蔵メーカー、大学生などが繋がり、それぞれの『想い』を共有して、消費者とともにその想いを『評価』することで、相互のニーズを確認しながら将来にその『想い』を『繋げ続け』、消費者と共に都市農業を守っていくための『食農教育型六次産業化』をすすめています。(1)食農教育を取り入れ(2)生産者のモチベーションを上げつつ(3)実需者のニーズを満たす農産物や商品を作り(4)消費者が買いたいと思ってくれる農産物や商品をつくる、このコンセプトを持った食農教育型六次産業化に取り組み、結果として無理なく農地を少しでも多く守っていくことがファームマイレージ2運動の目標です。


詳しくはこのページ内の「ファームマイレージ²運動を軸とした東大阪市農政の概要」「ファームマイレージ²に関する研究・文献」をご覧ください。

ファームマイレージ²って一体何!?(マンガ)

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ファームマイレージ²運動を軸とした東大阪市農政の概要

背景

生産者 : 高齢(平均73歳:推定)、耕地面積15~25a、ほぼ兼業(他収入あり)

消費者 : 85%以上が都市に農地・農業が残って欲しい、都市農業と触れ合う機会が少ない、安心できるものが欲しい

流 通 : ロット数少量のため市場は敬遠、直売所・朝市に限定的

農 地 : 市街地に点在、資産価値が高く転用圧が極めて強い

農政策 :大規模集約型の農業体系や抜本的経営効率化などの施策が事実上選択できない

「ファーム」「マイレージ」とは

流通に「想い」を乗せ、生産者・消費者が「想い」を共有できれば、消費者ニーズを満たすものが生産され、生産者のモチベーションは上がり、結果として農地が守れるようになる。「どれだけ想いを届けて農地(ファーム)を守ること(マイレージ)ができたか」

仕組みの方向性

生産力向上(入口の強化)よりも、消費力向上(出口の強化)に重点を置き、消費者に農業への理解を深める活動=「食農教育」を核に施策展開

(1)直接的出口の強化:農産物を直接購買する消費者へのアプローチ

(2)潜在的出口の強化:農産物を間接的に購買する消費者へのアプローチ

(3)入口の維持:担い手の確保と技術の保全のためのアプローチ

ブランド戦略

「東大阪市で生産される農産物はすべて『エコ農産物』」をブランド化

直売所に出荷される農産物の100%を大阪府版特別栽培農産物「大阪エコ農産物」とすることを目指し、生産者の100%がエコ農産物生産に取り組めるよう支援

【選定理由】 

(1)東大阪市内すべてで実践可能 

(2)消費者の2大ニーズ(新鮮でおいしく安心できるもの)を満たす 

(3)品目の限定をする必要がない 

(4)市町村レベルで取り組んでいる地域がなくオンリーワン

※特定品目をブランドとして育てる戦略は、農地面積(栽培面積)、生産者数、経営手法(当市では少量多品目生産による直売出荷)など、諸条件をクリアしないと成長戦略となりえないことを逆手に取った都市農業ならではのブランド戦略として2004年(平成16年)から実践中

取組

(1)直売所・朝市・飲食店向け直販強化「ファームマイレージ²運動」(支援:JAグリーン大阪、JA大阪中河内)

農産物に貼り付けてるエコ農産物シールを収集。

50枚集めると「5平方メートルの東大阪農地を守っていただいた」として感謝状と農産物を贈呈(約1800枚/年発行)。

感謝状10枚で表彰状と記念品を贈呈(約160枚/年)。シールに記載の生産者連絡先に消費者から感謝や出荷催促の電話多数。

  エコ農産物売上:2008年度(取組開始前)1,009万円 →2017年度 6,253万円

  エコ農産物売上率:2008年度(取組開始前) 18% → 2017年度 51%

守った農地が見えるポスター(JA直売所)

(2)食育体験プログラム「THE 米」(支援:JAグリーン大阪)

小学生向け実地版の職業体験アトラクション(キッザニア様)。米の植え付け・収穫体験を経て、フレンチシェフと収穫した米で料理を作り、直売所で農産物の販売までを体験。

これから田植えをします!

(3)食農教育型6次産業化「鳴門屋製パン」(支援:JAグリーン大阪)

市内で生産されたエコほうれん草を練り込んだパンを開発。

商品についている「農地が守れるファームマイレージ²タグ」を集めた購買者を市内ほうれん草畑に招待し、生産者・製パン業者と交流して収穫・試食体験を実施。

ほうれん草の収穫体験 ほうれん草ができるまでを生産者が実演 ほうれん草パンができるまでをパン屋さんが紙芝居

(4)食農教育型6次産業化「いも」(支援:JA大阪中内)

現役女性生産者を中心としたJA加工部(ハッピークラブ)が、故障で生産困難な女性生産者圃場でサツマイモ栽培を協働(2019年より都市農地の貸借の円滑化に関する法律「都市農地貸借法」を活用)。

収穫したイモを長崎県梅ケ枝酒造に運び込み、トリミングなど共同作業し、焼酎を製造販売。

イモ栽培には消費者・飲食店・大学関係者が参加(70名)し、植え付け・収穫体験と完成品試飲を経て、都市農業の意義を感じる。大人の農業体験。

都会の農○女子が作った東大阪産さつまいも焼酎
この1本で1平方メートルの農地が守れます

(5)食農教育型6次産業化「峠(仮称)」(主体・支援:JA大阪中内)

東大阪市内の山間部に残る高齢化が激しく進む棚田地区(暗峠)のにおいて、暗峠の古き良き時代の清閑な情景を現代以降も保ち、管理が難しくなった棚田において酒米を生産し、加工して日本酒とすることで、暗峠の生活環境を守りつつ棚田の環境保全を図り、その意義を広く都市住民に伝えていく。

主体は暗峠で棚田を所有するJA大阪中河内組合員から、管理が難しくなった棚田を何とかして良い状態で保全し暗峠ならではの環境を守っていきたいと相談を受けたJA大阪中河内孔舎衙購買所。参加者は同取組に賛同する若手生産者・市民・大学生など。

(6)担い手発掘・育成・技術保全「ひっしのぱっち」

生産困難になりつつある高齢生産者と本気で農業をしたい意思をもつ大学生をマッチング。

授業の合間に栽培・出荷技術を圃場で高齢生産者から学び、自らの生産物を直売所・朝市で販売しマーケティングの実践も行う。途絶えていく技術を大学生が吸収する、「テクノロジーバンク」としての機能も担う。

  【事例】

  (1)熊本県阿蘇(実家でチンゲンサイ栽培・畜産)で就農。

    就農前売上690万円→1年目売上1,350万円 → 2年目売上1,890万円(大阪商業大学卒)

  (2)1年間マッチング活動の後フランスで1年間の農業留学。

    帰国後2019年7月に市内で就農、バナナ栽培に挑戦中。非農家。(京都外国語大学卒)

  (3)活動終了後農業系企業に就職。非農家。(奈良女子大学卒)

(7)就農支援「COOL FARMER’s west」(別ページ参照)

「ひっしのぱっち(6)」から就農する際のさまざまな壁を乗り越えるための非農家出身者の集団活動を支援。

「東京NEO-FARMERS!」の活動を参考とし、令和2年6月30日に農林水産省都市農村交流課長、東京都農業会議部長、埼玉県草加市都市農業振興課長を招いて立ち上げ。初代事務局長は市内生産者。事務局長からの要請があれば定例会やその他活動の支援を行う。

ファームマイレージ²運動を軸とした東大阪市農政の概要(まとめ)

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共にファームマイレージ²運動に取り組んでいただける方はコチラ

東大阪市農業振興啓発協議会では、運動の趣旨に賛同していただき、共に「ファームマイレージ²」の取組を推進してくださる方々には、「プロモーション届出書」を啓発協議会事務局の農政課までご提出いただくこととしています。

ぜひ、一緒に農地を守る食育運動を展開しましょう!

(活動の連携やその他の取組につきましては事務局:農政課までお問合せください)

プロモーション届出書

ファームマイレージ²運動に取り組まれている方々(青字はそれぞれのウェブサイトに移動します)

ファームマイレージ²のめざすもの

これまでの地産地消と呼ばれるものは、生産者サイドから如何にして農産物を消費者に購買してもらえるかという視点の取組が多く、消費者の想いを生産者に伝えることについてはあまり考えられていませんでした。

ファームマイレージ²は、消費者が地元の農産物を買うという行動が、生産者のモチベーションを向上させ、消費者が再び地元の農産物を買うことができる「機会」を増やす、と共に、生産者と消費者の「想いの距離」を縮め・繋ぐことを目的としています。

農産物が生産される現場を自らの目で確かめ、手で触れられる環境、生産者と消費者が直に言葉や意思を交換できる環境こそが消費者の「安心」の基礎になります。農産物を「作る」から「食べる」までの1本の流れを、消費者を起点として循環させることができれば、地域の農業(農地)を生産者と地域の住人が共になって守ることができます。

 ( ※ 周辺に生産現場がない場合でも、生産者と消費者が繋がることで安心の基礎が作れます。)


啓発用チラシ

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これまでとこれから

2009年5月からファームマイレージ²の取組が始まりました。当初は市内にあるJA直売所・朝市14ヶ所でエコ農産物(別サイトに移動します)の販売をとおして生産者と消費者の皆さまが繋がることで、市内農業への理解を深めていただこうとスタートしました。2012年に実施した消費者アンケートでは、「地産地消が一番のエコだと考えているので、地元産を応援しています」といった声をはじめ、地場農業のありがたみを感じさせる生産者への応援メッセージを多く頂きました。この消費者の声は生産者にも届いており、エコ農産物の生産者数と生産者あたりの栽培面積は年々増え、呼応するように地場農産物とエコ農産物の売上も増加しています。また、感謝状・表彰状を集めた方を対象に収穫体験や食をテーマにした消費者参加型イベント等の企画や、食農教育型6次産業化に関するイベントを開催するなど、市民や消費者の皆さまに都市農業に触れ合い意識していただける機会を創出していきます。

※最新のデータについては、農政課までお問合せください。

製パン業者との食農教育型六次産業化の取り組みでは、他県からの参加者も多数おられ「都市の中で農業体験ができるとは思わなかった。また参加したい」などの声を頂きました。

市内高齢生産者と大学生とのマッチング(ひっしのぱっち)では、地元で就農し3年後には売り上げが3倍になった事例や、市内で新規就農し新規作物の栽培にチャレンジしだすなど、少しづつですが、市内の農業を未来に繋いでいける結果も出始めています。

本市外でも「地元の農産物を購入することで地元の農地を守ることができる」という考えのもと、さまざまな取組が行われています。また、農産物以外でもこの理念を使った取組ができるのではないかというご意見も頂いており、東大阪市農業振興啓発協議会では今後もさまざまな可能性を探りつつ取組を充実させていきます。


食農教育型六次産業化の可能性

食農教育と六次産業化の組み合わせでは、取組中に参加者が生産者や実需者と触れ合う機会が多く、ファームマイレージ²の趣向である『想い』がお互いにやり取りできる機会が生まれます。これは、生産者の生産モチベーションを上げるために重要な事象で、単なる農業ボランティアの行動とは異なります。



東大阪市をはじめとした都市部の生産者は市場からも消費者からも見捨てられ細々と農業をしてきた人が多くおられます。こういった状況下で、理解のある消費者が農作業に参加して生産者と触れ合い結果として農地が保全されることは、生産者にとって有意義なことでもあります。

 同時に、地産地消型商品が誕生することにより、地域の名産品が生まれるばかりか、実需者も加わることで、農業振興だけでなく、住民と事業者が都市部の農地を無理なく保全する「まちづくり」の構図にもなっているところが、食農教育型六次産業化の特徴です。



東大阪市は、農地を集約して拡大し、経営を抜本的に効率化する道が事実上閉ざされている都市農業地域です。ここで実践されているファームマイレージ2運動の一環である食農教育型六次産業化では、高付加価値化を実現し、これまでと同等もしくはそれ以上の農業経営上の収入を確保したうえで、生産者のモチベーションを上げることができています。生産者・消費者・実需者それぞれの『想い』『真のニーズ』が何かを明らかにし、食農教育において六次産業化を図ることで、結果として都市の農地・農業を皆で納得して守っていくことができる「想いが繋がる・続く」取組になっていると考えています。

ファームマイレージ²に関する研究・文献

【研究】

青木 美沙 女史 <奈良女子大学 生活環境学部 生活文化学科(准教授)>

「地産地消による持続可能な農業の展開に関する研究 -大阪府東大阪市「ファームマイレージ運動」を事例に-」 ほか多数の研究論文を発表

 

中塚 華奈 女史 <摂南大学 農学部 食のビジネス学科(准教授)>

「消費者との連携による都市農業の保全と課題 -東大阪市のエコ農産物特産化とファームマイレージ運動-」 ほか多数の研究論文を発表


【文献】

「ファームマイレージ² -誰もが納得し農業振興に迎える仕掛け-」 『技術と普及』 2011年5月 pp.50-53

「第20章 都市農業における食農教育型六次産業化の可能性 -東大阪市のファームマイレージ²運動からの波及-」 『食料・農業・農村の六次産業化 第8巻』 2018年2月 pp.395-411

お問合せ

東大阪市 都市魅力産業スポーツ部 農政課 

電話: 06(4309)3180

ファクス: 06(4309)3846

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