ハカマオニゲシとオニゲシの比較
ハカマオニゲシ (植えてはいけないけし)
全体
・初夏に、径10cmの鮮やかな深紅の大きな花を咲かせる
・草丈は60cmから100cm
・葉や茎全体が白く硬い毛で覆われている
・葉は濃緑色で、鳥の羽のような形に深く切れ込んでいる
・地面に近い部分の葉(根出葉)は蜜についており、長い柄(葉柄)があり、長さは柄を含め20cmから25cm
ハカマ(苞葉)
・花びらのすぐ真下に4枚から6枚のハカマ(苞葉)がある
・花びらの基部に黒紫の鮮明な斑点がある
つぼみ
・つぼみの表面には、硬く伏した(寝た)毛が多数ついている
花
・花びらは4枚から6枚
オニゲシ (植えてもよいけし)
全体
・初夏に、径10cmの橙色から朱色の大きな花を咲かせる
・草丈は50cmから100cm
・葉や茎全体が白く硬い毛で覆われている
・葉は濃緑色で、鳥の羽のような形に深く切れ込んでいる
・ハカマオニゲシに比べ、葉色は黄色味がかり、葉の幅は広い傾向がある
ハカマ(苞葉)
・花びらのすぐ真下に1枚から4枚くらいのハカマ(苞葉)がつくものがある
・花びらの基部に黒紫色の斑点があるものとないものがある
つぼみ
・つぼみの表面には、直立した毛が多数ついている
花
・花びらは4枚から6枚
※ハカマオニゲシとオニゲシは、外観が非常に良く似ています。
ハカマオニゲシの「鮮やかな深紅の花の色」、「花びらの基部に存在する鮮明ではっきりした黒紫の斑点」、「つぼみの表面の伏した(寝た)硬い毛(オニゲシの毛は直立している傾向がある)」は、両種の植物を見分ける手がかりです。
※ハカマオニゲシは、「オニゲシ」あるいは「オリエンタルポピー」の名で園芸用に出回ることがありますので、注意が必要です。
厚生労働省「大麻・けしの見分け方」より